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【パンデミック下のギグワーカー】

新型コロナウイルスの感染拡大で各国で自宅にとどまることが求められていて、それが出前などを担うギグワーカーに追い風になっている一方で、単発で請け負う仕事のため体調が悪化しても休めないことから感染拡大の要因になりかねないと指摘されています。

ギグワーカーを活用するオンデマンド企業の多くがカリフォルニア州に本拠を置いていますが、そのカリフォルニア州は事実上の外出禁止令が出ています。州の人口は4000万です。



WSJはThe Gig Economy to theRescue(助っ人はギグワーカー)という社説の中で、アメリカ国民が“ソーシャル・ディスタンス”を求められていて、これが10年前ならつらかったけど、今ではアプリひとつでライドシェアの車を呼び、食料品を配達してもらい、出前も頼めるので、便利になったと伝えています。

多くの州では、レストランがデリバリー以外の事業を中止することを命じられ、UberEatsやDoorDash、GrubHubといった出前サービスのおかげで市民は現金をやりとりすることもないとしています。

さらに、アプリを使ったオンデマンド企業のおかげでレストランは事業を継続でき、雇用も確保できるとしています。

また日用品や医薬品についてもPostmatesや大手小売りのTarget傘下のShiptが運んでくれます。

Amazonにいたっては急激なネット通販の需要に対応するため、10万人を雇用すると発表しました。

働き手は好きな時間に、複数のオンデマンド企業に登録できるとした上で「オンデマンドの仕事が搾取だという批判もあるが、新型コロナウイルスの感染拡大は、市場経済の柔軟性がパニック下では助けになることを示した」と好意的に締めくくっています。

一方、NewYork TimesのPandemic Erodes Gig EconomyWork(パンデミックはギグワークを侵食)の中で、急激に利用者が減ったライドシェアのドライバーの悲哀を伝えています。

ライドシェアのUber,Lyft, 代わりにスーパーで買い物をして届けるInstacart出前サービスのDoorDashといったオンデマンド企業は、柔軟な働きを提供しそれが景気減速では助かる人が確かにいるとしつつ、マスクや消毒剤を十分に提供しておらず、新型コロナウイルスに感染した場合にしか適用されないとしています。3月8日にニューヨークでは33歳のウーバーのドライバーの感染が確認されたそうです。

FTのGigeconomy tries to hold on to workers duringshutdown(シャットダウンが続くなか、オンデマンド企業はギグワーカーのつなぎとめに必死)の中で、「オンデマンド企業はこれまでギグワーカーを社会補償が提供される従業員ではなく、独立事業者として扱ってきた」と指摘した上で「コロナ危機でギグワーカーによるオンデマンドサービスが必要不可欠となった今、企業はこれまでゼロだった社会保障をあわてて用意している」と報じています。

“最前線”とも呼ばれるギグワーカーは、病気になれば企業が面倒を見ると言うが、新型コロナウイルス感染が確認されたか、政府による隔離を求められた場合にしか適用されないとしています。

外出が制限されているサンフランシスコ市にある活動グループGigWorkers Risingは「病気になったところで休めない」と話しています。

別のGig WorkersCollectiveは今週、互いにこどもの面倒を見るなどの互助精神のデータベースを創設し、働き続ける取り組みをしているということです。

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