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千葉の心愛さん虐待死 父に懲役16年

千葉県野田市の自宅で、昨年2019年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時10=を虐待し死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判で、千葉地裁(前田裁判長)は、昨日19日、「尋常では考えられないほど凄惨で陰湿な虐待」として、懲役16年(求刑懲役18年)の判決を言い渡しました。これまでの児童虐待事件の判決を上回る量刑とした理由として、「先例を超えて極めて悪質性が高い」としました。

これまでに虐待による傷害致死罪で出た最も重い判決は懲役11年、保護責任者遺棄致死で懲役13年、ということです。公判で、勇一郎被告は、罪は争わないとしながら、暴力行為の大半を否定しました。DV被害を受けていた母親の証言や、心愛さんが、学校のアンケートで「先生、どうかにかできませんか」と訴えるなど、必死で助けを求めていたことも、ウソだと言いました。

なぜ、凄惨な虐待を行われたのかなどは、不明なままです。自分を正当化し、反省もしていません。被告は、控訴までは考えていないと話していたそうですが、せめてしっかり償ってほしいと思います。専門家は、法医学的な所見や関係者の具体的な証言、動画も残っていて、長期にわたる行為が認定された。

量刑については、異例とも思える重さとなったが、悪質性を考えると妥当だ、と評価している、と報じられています。心愛さんを含めて虐待死事件が相次いだことによって改正された児童虐待防止法などが、4月から施行されます。「体罰の禁止」が明記され、虐待を防ぐ取り組みが強化されます。

親がしつけとして体罰を加えてはならないこと、虐待を受けた子どもの転居時に児童相談所間で情報共有を徹底すること、全ての児童相談所に医師や保健師を置き常に弁護士の助言や指導をうけられる体制を整えることなどが、盛り込まれています。法律ができても、それを、子どもを守るために使うためには、周囲からの目が必要です。子どもを社会全体で守り、子どもの声を常に聞けるようにしておくことが、欠かせないと思います。

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