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「女の子は1人でどのくらいするの?」人気アパレル元社長が女子社員にしたセクハラ発言 - 森岡 英樹

「売上高2兆円のユニクロを踏み台に3兆円のZARAをやっつける」

 そう嘯いていた「ストライプインターナショナル」創業者の石川康晴氏(49)が、3月6日、社長を辞任した。1994年創業の同社は宮﨑あおいをイメージキャラクターに、若い女性向けの服飾ブランド「アース ミュージック&エコロジー」などを展開してきた。石川氏は女性社員らへのセクハラ行為が問題視され、18年12月に臨時査問会が開かれたが、「セクハラの事実はなかった」として「厳重注意」に留まった。それが、朝日新聞や週刊新潮にスクープされたのだ。


創業者の石川康晴氏 ©共同通信社

 週刊文春にも関係者からの告発が相次いで寄せられた。

「店舗開店祝いの飲み会で石川社長の隣に座ったら、ずっと私の太ももを手で触っていた。その日以降、デートに何度も誘われ、渋々応じると『女の子は1人でどのくらいするの?』と下ネタ連発で、『家に来て』『10分だけでいいから』と懇願された。何とか難を逃れましたが、その後も『秘密倶楽部開こうよ』などSNSでメッセージが送られてきたんです。上司に相談したら、本部から(セクハラの証拠)写真を消して欲しいと言われた」(元社員)

 セクハラだけではない。ストライプ社は前身の「クロスカンパニー」時代の2013年、入社1年目の女性社員の過労死をめぐり「ブラック企業大賞」業界賞を受賞している。その反省から時短など職場環境の改善に努め、17年に経産省などが選ぶ「健康経営優良法人(ホワイト500)」に。

 しかし、企業体質は改善されていないと現役社員は声を潜めて語る。

深夜にLINEで……実態はこんなにひどい

「社員は毎月会費1000円以上のパーティーに半ば強制的に参加させられます。社長から『明日からこれ着てこい』と社販で服を購入させられたり、深夜にLINEで『30分以内で売れる方法を考えろ』などと指示されるのも日常茶飯事です」

 ストライプ社の回答。

「(セクハラ被害は)承知しておりません。(パーティーや自社服着用は)強制しておりません。業務指示がLINE等で業務時間外に発信されていた事例はあり、従業員の就労環境に配慮して、見直しを進めています」

 そんなトップの下、社の業績も芳しいものではない。

「継続的な新規出店や新規事業と国内外のM&A戦略を進めたが、減収。直近の19年1月の決算では16億円の純益を計上していますが、有価証券の売却益の24億円で繕ったもので、急拡大のツケが露呈し始めています」(金融関係者)

 石川氏は40%の株式を持ち、社長辞任後も実質オーナーに変わりはない。同社は厳しい春を迎える。

(森岡 英樹/週刊文春 2020年3月19日号)

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