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ツイッターCEOが掲げる「分散型SNS」が「多様性」の結末を暗示する

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ツイッターCEOが掲げる「ツイッター分散化」

ツイッター社CEOジャック・ドーシーが今後のツイッターの方向性として「分散型SNS」の可能性を模索していることを、自身の連続したツイートのなかで表明した(*1)。この表明は日本でも取り上げられ、大きな話題になった(*2)。

「分散型SNS」とは、今後ツイッターはまず国ごとにサーバーが分割され、またその各国サーバーに紐づけられる形で、一人ひとりのユーザーが第三者として(サーバー利用料さえ支払えば)それぞれが「自分のツイッターサーバー」を開設することができるような形式をとるようになるということだ。これはたんなる仕様変更以上の意味をもっている。

ツイッターは当初から「分散型SNS」として運用されることを想定していたが、最終的には中央集権的なプラットフォームとして管理されることになった。ともあれ、情報技術に明るいイノベーターたちのコミュニケーションツールとして活用され、管理者・利用者ともにフラットな立場で新しい人間関係と技術的発展を模索し、実際に順調に運用ができているようだった。

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しかし利用者が増えるにつれて運営コストがかさんでしまい、結果的にツイッターの運用方針は否応なく「収益性重視」の路線変更を迫られることになった。「新しい物好きの、情報技術に明るい人びとが集まる、牧歌的でフラットなコミュニケーションツール」としてのツイッターはゆるやかに終焉を迎えた。今日に至る「狂気と憤怒の培養装置」としてのツイッターへと向かう路線へと進路を切り替えることになってしまったのだ。

単一のグローバルポリシーによって一元的にすべての悪意あるツイートを管理することは困難であるばかりか、現在のオープンでフラットなプラットフォームは、穏やかなコミュニケーションではなく、むしろ論争や怒りの共有のために人びとのリソースが用いられはじめた。

「分散型SNS」は、それらの問題を解決するために提案された。先述のとおり、サーバーの運営コストさえ支払えば、だれもが「自分のツイッターサーバー」を持つことができるということを意味する。それぞれが自分の興味関心や政治的傾向のテーマにあわせてサーバーを開設したり、あるいは他人が開いたサーバーに参加したりすることができる。大きな空間で小集団がクラスタを形成するのではなく、小集団ごとにそれぞれ分立して参加するSNSの集合体に変わっていくのだ。

この試みは、SNS上で日夜繰り広げられる「争い」「怒り」に大きな効果を発揮するだろう。

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