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経済と株価への雑感

いくつか感じていることをランダムにメモしておく。
今回の経済の混乱、過去と同様、誰も予想しなかったところから綻びが生じ、それが蟻の一穴になった。リーマンショックが2008年、それから11年少し経過している。リーマン後の2009年春がボトム、そこから11年、長すぎた景気の上昇過程だった。

人間を70年間もやっていると、いろんなショックに出会う。ショックを経験することで賢くなる。「ずる賢く」かもしれないが。新聞などの報道を見聞きするに、記者にどの程度の経験があるのか。経験不足だな、騒ぎ過ぎだなと思う。

何人かが書いているように、今回の混乱を、やはりずる賢く、次への踏み台にしなければならない。もっとも、単にずる賢いだけでは駄目で、環境や社会正義を横目で睨みながら、いかに人間が快適に活動できるのか、そういう社会をイメージし、行動しなければならない。

SDGs(国連による「持続可能な開発目標」)を猫も杓子も(「猫も杓子もゴメンやで」と謝っておこう)、アリもゴキブリも騒いでいる。こんな混乱時こそ、それらの企業が本当にSDGsに向けて行動しているのかどうかが明らかになる。

今回の混乱のベースには、国内はもちろんのこと、世界全体の連動性の高まりがある。だからウイルスがあっという間に拡散した。それに対してネット、テクノロジー、情報の活用が遅れてしまった。とくに日本は行政や公共機関によるネットの利用が遅れている。必要な情報を集められない。1つの標的として病院機能を取り上げれば、旧態依然そのものである。企業経営者の多くに、また政治家の大部分に知識、知恵、決断力のすべてか、もしくはいずれかがが欠如しているからだとしか思えない。僕にも十分ではないが。

トランプはヨーロッパからの入国を禁止するとの手段に出た。彼の頭の中にあるのは、極端な政策を打ち出すことで米国民の関心を引きつけ、選挙に勝つことだけである。それが世界経済に対してプラスなのかマイナスなのかは関心外であるし、判断できないのだろう。

経済の混乱は企業にとってチャンスである。これまでの負けを挽回できるかもしれない。競争者が奈落の底に落ちてしまうかもしれない。投資家からこの光景を見れば、今後5年間、10年間の勝者を見極める絶好の機会でもある。

リーマンショックの直後、2010年に、僕は「投資機会に基づくアセットクラスと年金ポートフォリオの再考」という論文を共同で書いた。ポイントは、現金(同等物を含む)こそ、「何にでも変えられるという優れた特性を有した、価値ある資産だ」ということにあった。その後、この論文は死んだふりをしていたのだが、ようやく冬眠から覚めた。この論文の発想となった投資の神様、バフェットも喜んでいるだろう。

「現金を保有することに何の価値があるのだ」と闇雲に叫んでいた者達は臍を噛んでいるに違いない。今こそ、その現金の力を発揮すべきである。チャンス到来と言える。

現金と言えば、日銀が売りもしない(売れないかな)日本株のETFをこのタイミングで買い増すのはきわめて変な金融政策である。日経平均が24000円の近辺にあった時、売っていれば賢かった。そうであれば、この時点での購入は褒められないとしても、「しゃあない」となったのだろうが、そこまでの実務家的知恵が欠如していたのか。それとも誰かに忖度したのかな。

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