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日本の保守派はなぜ非常識で頭が悪いのか

ときおり日本の新聞など読んでいると、表題のような疑問が浮かぶ。たとえ相容れない思想であっても、ちゃんと聞けばそれなりに納得のいく話にはなるものなのだが、どうも日本の保守派はまったく理解できないことを言いはじめることが多い。

先日は以下のような記事が新聞に載っていた。

【末代までの教育論】五輪で金メダル獲っても噛むな - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

本当に最悪の文章だ。自殺讃美だけでも最悪だが、オリンピック選手への「応援」と称した薄っぺらく中身の無い十ヶ条とやらの醜悪さは正視に耐えるものではない。

よく言われる国旗国歌問題にしてもそうだ。保守派の主張はとにかく「それがあたりまえだ」としか言わない。なぜ国家が国民を守るものであり、国民ひとりひとりが国を愛し国を守ることの大切さを説かないのか。

海外で暮らしたものはみな日本のパスポートを通して国に守られてることを自覚している。日本人であるというだけで、よい思いをしたことも1度や2度ではないはずだ。それは先達が作り上げて来た歴史であり、信頼なのだ。

ところが保守派の主張は「日本はすごいんだ! 信頼されてるんだ!」と言うばかりで「なぜ信頼されてるのか」ということを問わない。どうも先達が作り上げて来た信頼に乗っかっているだけのようにしか見えない。

ある人がこう言っていた。「いい時代に育った世代は、どうしても出来が悪い。豊さの代償だね」。

いい時代に育った世代とは、言うまでもなく団塊世代とバブル世代である。さらに歴史を遡ると、大東亜戦争の時代の人々もイマイチだったようだ。

彼等はそれぞれ、明治維新から日露戦争の時代、戦後復興の時代、高度経済成長の時代と、日本のよい時代に育ち、はっきり言えば楽して生きて来た世代である。本人たちは苦労したというだろうが、その時代を作り上げて来た世代の苦労に比べればたいしたことあるわけがない。

というわけでふと思って先の記事の著者の年齢を調べてみると……

野々村 直通(ののむら なおみち、1951年12月14日 - )は、島根県出身の高等学校教員、野球指導者、画家。

野々村直通 - Wikipedia

なるほど60歳、団塊世代の直後くらいか。やはりこのあたりはだいぶ楽して生きられたのであろうなあ。高度経済成長の70年代、80年代に20代30代を過ごしていれば、それは仕事がないということもなかろうし、働けば働いただけお金が入って来る時代であったろう。

しかし、その時代を作り上げたのはその前の世代である。

確かにどうもおかしなことを言うなという人は、バブル世代とその前後や団塊世代とその前後に多い印象はある。根性論のようなことを言いだす人が多い印象は、確かにある。

もちろん世代論の妥当性がどこまであるのかという問題はあるにせよ、概ねおかしな判断をする人たちが多い世代というのはあり、大東亜戦争のようにそれが国を転覆させかねない大失敗を引き起こして来たのも事実と言えば事実である。

どうも日本人の国民性として、環境要因を否定しがち、あるいは軽視しすぎなのではないかという疑念がある。うまくいかないことを環境のせいにしてはいけない、というようなことは非常に強い倫理観として機能している。

だが実際には環境を乗り越える程の個人の力というのはそうそう身につくものではない。逆に言えば、環境がよければ凡人でもそれなりのスキルも身についていくし、よい業績は残せるのである。

もちろん悪い環境にいるからといって突破口も探さず文句ばかり言ってるのはよろしくないが、冷静に環境を分析しなければ、環境要因による成功も自分の力だと思い込んでしまうのではないか。

よい国はよい国民が作り、よい国民はよい国が作るのだと思う。戦後世代やロストジェネレーションは、バブル世代や団塊世代にきっちり説教してあげたほうがいいのではないか。君たちの成功は時代のおかげ、君たちの能力ではないのだよ、と。

これ以上醜悪に変形したナショナリズムをまき散らす前に。

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