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事故後初会見 バドミントン桃田賢斗をイラつかせたフジテレビ記者の質問 - 「週刊文春」編集部

 3月6日、記者会見を開いたバドミントン男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(25)。1月のマレーシア遠征中に交通事故に巻き込まれて以来、初めて公の場に姿を見せるということで、会場には約100人の報道陣が集結し、キー局がこぞって生中継した。

 この会見で見せた桃田の態度に、称賛の声が上がっている。

「まだ事故から間もなく、質問によってフラッシュバックが起きたり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したりする可能性もある。事故に関する質問は代表社のみに制限することもできたのに、桃田は真摯にすべての質問に答えていた。その姿にはメンタルの強さや度胸が感じられました」(スポーツライター)


記者会見では「金メダルを狙う」と宣言 ©共同通信社

 気になるのは全治3カ月と診断されたケガの後遺症だが、本人は「これだけ長い間バドミントンから離れたことはなかったので、今は羽根を打つのがすごく楽しい。充実した練習ができている」と前向きだった。

「事故で右眼眼窩底を骨折したことで『物が二重に見える』という症状があり、まだ完全な状態ではありません。目のリハビリは継続中である上、『この時期に試合に出られないのは致命的』とも語っている。ただ、身上である繊細なラケットさばきに関しては以前と変わらぬ精度を保っており、本人も焦りはなさそうでした」(同前)

 約40分間に及んだ会見で、一瞬空気が凍りついたのが、次の質問が出た時だ。

フジ記者の質問に桃田は不快感を押し殺しながら……

「事故があった時に、アンラッキーに感じる部分と、生きることができたというラッキーに感じる部分と、ご本人はどのような受け止め方をされていますか?」

 この質問に対して、桃田は「事故で亡くなってしまった方がいる中で、ラッキーと思ったことは一度もなかったです」と、不快感を押し殺しながら冷静に回答した。

 実はこの質問の主、フジテレビのスポーツ局でバドミントンを担当する男性記者だった。フジのスポーツ局関係者はガックリ肩を落としながら、こう憤る。

「桃田選手は憤慨しているようで、所属先のNTT東日本から厳重注意を受けました。日本バドミントン協会もブチ切れている。しかも民放は五輪中継の競技の割り当てをクジ引きで決めるのですが、うちはクジを外しまくり、金メダルが出そうな競技は男子バドミントンくらいなのです。桃田選手が復帰してホッとしていたのに、自分たちで怒らせるようなことをして、スポーツ局の人間はみんなため息をついています」

 試練をくぐり抜けるたびに強くなるのが桃田。五輪本番での復活劇に、フジは期待するしかない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年3月19日号)

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