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新型コロナ 地方一般病院の現状

先日の記事でフランスの動向に注目、と書いたばかりですが、その後フランスでは陽性者が急増し3000人に迫り、死者も60を越え、ついに全ての学校や大学が休校となったようです。

現在の日本の対応とほぼ同様でしょうか。

いずれにしても感染の拡大によって、当初からはかなり方向修正を強いられたようです。

さて、私の目から見た地方一般病院の現状ですが、感染症指定の病院など、一部の「帰国者・接触者外来(発熱外来)」を設けている病院以外からは新型コロナの検査を出せないことが問題であるように感じます。

外勤も含めて私が勤務している医療機関のほとんどがそういった一般病院ですが、少し普段と違う肺炎の患者さんが入院したとしても、院内から検査を出すことがありません。

うちからは検査が出せないから、で済んでしまいます。

かねてから私はせめて少しでも疑わしい肺炎の患者は全員検査できた方がいいのではないかと思っていますが、

最近はそういった肺炎の方がちらほらと増えていくにあたって、より一層そう思うようになっています。

特に、呼吸状態が悪化した肺炎の方などはそのまま亡くなっていきますが、「たぶん誤嚥が原因だったんでしょう」というような推測で済まされます。

実際、まだ日本の現状ではコロナとは無関係の肺炎の方がほとんどなのでしょうが、この空気感ではコロナ肺炎の方が紛れていたとしても、それがカウントされることはないでしょう。

「院内の入院者から新型コロナ肺炎陽性者が見つかったら、病棟閉鎖、病院が立ち行かなくなる」

「報道されれば、風評被害で病院に誰もこなくなる」

こういった意見も確かに日本社会では事実で、病院を運営する側からすれば自院から陽性者を出したくないというのは当然なのですが、大きな視点で国内全体の感染拡大を防ぐという観点に立てば、感染者の拾い上げは必要なことです。

感染に気付かなければ、濃厚接触者や軽症の方は行動範囲を自粛することもないでしょう。

また、現場で働いている医師や看護師も、結局一般的な細菌性肺炎などで患者さんが亡くなったのか、新型肺炎だったのか、わからず仕舞となってしまうため、私も含め、なんとも言えない不安感を抱えたまま過ごすことになります。

医療従事者の陽性者が見つかっても、その医療機関を公表しない自治体もあります。

当事者である医療機関からの公表拒否要請がある場合や、プライバシーや風評被害を配慮してのことなのでしょう。

自院の入院患者や医療従事者から陽性者が見つかった場合にきちんとそれを公表している医療機関は、ニュースで報道され一時診療停止になるなどの被害はあるのでしょうが、むしろ誠実できちんとしていると私思います。

感染症指定病床を持っている医療機関についても意識には差があるようです。

先週、新型肺炎が疑われある勤務先から感染症指定医療機関に搬送された患者さんの検査結果を今週の勤務の際にスタッフに聞いてみたのですが、

「容態は良くなっていないが、今日の時点でPCR検査はまだ行っていないと搬送先から聞いています」

と返事があり、正直驚きました。

感染症や呼吸器の専門医が見ればそれほど疑わしくない、ということなのかもしれませんが、少なくともその感染症指定医療機関については、「疑わしきはPCR検査する」という意識ではないようです。

他の医師の友人に実情を聞くと、地域によってはきちんと「疑わしきは患者も職員も検査」としているところもあります。

感染症指定医療機関でもかなり地域による意識の差があるようです。

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