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欧州危機で日本経済はどうなる!?-森永卓郎のBLOGOS経済塾

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わかっているようでわかっていない経済の問題を経済アナリストの森永卓郎さんが、わかりやすく私たちの身近な話題に置き換えて伝える番組、森永卓郎のBLOGOS経済塾。 7月のテーマは「欧州危機」

ニュースでよく耳にするこの言葉。ギリシャ崩壊のきっかけはなんだったのか?日本にはどのような影響があるのか?知らないことだらけのこの問題について、森永さんが徹底解説。「国際金融市場はサバンナ」その言葉の真意は・・・。

正直で、嘘つきな国ギリシャ

小口:「欧州危機」のはじまりは、2009年10月までさかのぼります。この年、ギリシャで起きた政権交代によって明らかになったのが、旧政権による財政赤字の隠蔽でした。この事実が発覚したことでギリシャ国債の格付けが引き下げられて、その不安感から国債暴落。その影響がヨーロッパ各国に波及して、国際的な金融危機になってしまった・・・ということです。

森永:2009年の秋にパパンドレウという髭のおじさん(※ギリシャの元首相)が政権をとったわけですよ。EUに参加する条件っていうのは、財政赤字がGDPの3%以下っていうのがルール。「みんなそんなに赤字出しちゃいけませんよ」ってことです。

そんな中ギリシャはなんて言ってたかっていうと「うちは(※財政赤字がGDPの)4%です」って言ってたんです。ちょっと超えてるけれども、大体そのぐらいでいいじゃないですか・・・っていうヌルい管理をしていたんですね。

ところが、パパンドレウって人が正直な人だったんですよ。パパンドレウさんが首相になって、帳簿を調べてみたら、隠蔽が発覚。「ウソばっかりじゃん!」ってことになって、結局(※財政赤字がGDPの)13%ぐらいあったんです。現地通貨で見ると、3倍も赤字が大きかった。ところがパパンドレウはすごい真面目でいいやつなんで、正直にそのことを告白したんです。普通、ヤバいと思ったら隠すでしょ?

小口:隠す、隠す。

森永:この人は正直に言っちゃったんです。「3年間できちんと財政赤字を削減するんで、なんとか許してくれませんかね?」と国際社会に言ったわけです。しかし、許してくれなかったんですね。

小口:浮気だってさあ、正直に言ったら許すっていっても奥さんは絶対許さないですからね。ただ、自白させるために「正直に言ったら許すよ」と。

仲俣:おそろし~。

森永:パパンドレウはそこがわかってなかったんですよ。この国際金融社会っていうのは、周りに怖い人がいっぱいいるんです。この正直者のパパンドレウのギリシャに対して、国際金融筋が何をしたかっていうと、一気に国債の格付けを下げた。

小口:でも、当たり前といえば当たり前ですよね?

森永:だって、浮気してたかもしれないけど“立ち直る”って言ってたんですよ。温かい目で見てやればいいのに「ギリシャはダメだダメだ」と言って、ドンドン国債の格付けを下げていくわけですね。格付けを下げると「ギリシャの国債は危ないんだ」ってことになって、国債はドンドン売られるわけです。そうすると、ギリシャの国債は値段が下がってくる。逆に言うと、高い金利をつけないと、資金を集められなくなっちゃう。結局、金利が20%を超えたんです。

小口&仲俣: えーー!?

森永:もう財政なんて回らないですよね。だって、消費者金融ばりの金利を国が払わなくちゃいけないわけだから。

小口:1万円を預けたら、1万2000円になるってことですか?

森永:そうです。いつ「払えません!」っていうデフォルトになるかわからない状態だと、「金利が2割でも買いたくねえよな」って、みんな思っちゃうわけです。だから、ギリシャが本当に悪かったかどうかっていうことよりも、「お前は病気だ!死相が出てるぞ!」って言われると、本当に病気になっちゃうってことが起こった・・・と考えるのが一番近いですね。

小口:パパンドレウさんは正直でしたけど、同じように財政赤字の隠蔽工作をしていた国は結構いっぱいあるんですか?

森永:あそこまでウソツキだったのは、恐らくギリシャだけだと思います。でも、もしかしたら悪気もなかったかもしれません。

小口:浮気に置き換えると、それが一番罪だって話ですよ。

森永:イタリア人よりもイタリア的なのがギリシャだって言われてるんです。わかります?イタリア人のラテンのノリありますよね?あれをもう1段強化したのがギリシャ人。もう超がつくぐらい陽気で無責任です。

私、アテネオリンピックの取材でギリシャに行ったんですよ。その時、コーディネーターをしてくれたギリシャ人が本当に働かないんです。だから「なんでオリンピックの時ぐらい一生懸命働こうとしないんですか?」って聞いたですよ。そしたら「ギリシャは残業代に高い税金がかかるんで、みんな残業なんてしないんですよ」って。何%税金で取られるんですか?って聞いたら、「残業分は100%、税金で持っていかれるんですよ」って言ったんで、私もビックリして!

仲俣:えぇ~~!!

森永:それがよく調べたら真っ赤なウソで!働きたくないからそんなことを言ってたんです。つまりそういう人たちだから、4%も13%も、たいした違いじゃねえじゃねえかぐらいのノリだったのかもしれませんね。「たった2兆4000億しか違わないじゃねえか、何を細かいこと言ってんだよ」っていう感じですかね。

仲俣:陽気な国民なんですかね~。

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