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コロナ休校で急増中「勉強しなさいバトル」を避ける3つの方法

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安倍首相の要請で始まった「一斉休校」で時間を持て余す子供が増えている。塾講師の松本亘正氏は「時間があるからといって、子供に普段やらない勉強を無理強いすると、親子関係が悪化する恐れがある。この時期に家庭学習を促すうえで、おさえてほしい3つのポイントがある」という――。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Hakase_

コロナ休校のせいで「親子バトル」が急増している

「コロナ休校」によって、春休みは1カ月の長期休暇になった。

私は中学受験専門塾の講師として、この1カ月が後々大きな差になると考えた。だから、今回、塾生には休講分の教材だけではなく、学習日の目安を入れた特別課題を出した。

なぜ「学習日の目安」を入れたのかというと、家庭内バトルを減らすためである。

長時間、子供が家にいる。親は仕事に行っているから管理ができない。子供はちゃんと家でやるべきことはやっているだろうか。この時点で、すでに、親には不安がある。仕事しながら、気が気じゃない。

帰宅すれば、カチンとくる。「え、何で? 何でこれだけしかやっていないの?」。子供は子供だ。社会が緩めば自分も緩む。結果、課題消化率も低くなり、だらける。当然、親は小言の一つも言いたくなるだろう。

共働きより片働き世帯のほうがバトルが壮絶なワケ

それだけならまだよい。

たとえば片働き世帯であったり、在宅勤務だったりすると、親子が一緒に自宅にいることになる。すると、親子関係はさらに悪化しやすい。

だらだらと過ごすわが子を目にして、つい怒りにまかせて“口撃”してしまう場面もあるだろう。それは当たり前のことである。親の期待値は高いもの。その分、現実とのギャップが怒りに変わるのである。

普段から放任主義の子育てであれば感情も抑制できる。一方、管理したいが時間の制約でできないと思っているタイプは危険である。特に、後者のタイプに向けて、家庭内バトルを減らす方法をお伝えしたい。

家庭内バトルを減らす方法1「日付入りの課題を設定する」

一斉休校により1カ月ちかい時間ができたことで、親は大きすぎる目標を立ててしまいがちである。だが、「苦手教科を克服させるぞ」などと気負うと、かえって失敗してしまう。

そうではなく、まず1日。その日に何をやるか書き出す。千里の道も一歩からだ。バトルが起こりそうなら高い理想は引っ込める。数週間のスケジュールをまとめて作るのもやめよう。絵に描いた餅になってはならない。つくっても2、3日分だ。そこで進捗具合を確認して、また2、3日分つくる。その繰り返しをおすすめしたい。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Jardul

学校の宿題や塾の課題があるのなら、どこまで何をやるか、1日ごとにスケジュールを立てる。そしてどこまでやればOKか決める。勉強が終われば、漫画を読んでもいいし、YouTubeを1、2時間視聴してもよい。自由時間だっていつも以上に確保したほうがいい。体を動かす時間も設けたい。

学習計画は子供本人が立てられるならそうしたほうがよい。小学6年生や中高生なら可能だろう。親が決めたことであれば逆らいたくなる。だが、自分で決めたことには自分で責任を持つことになり、「家庭内バトル」も避けられる。

家庭内バトルを減らす方法2「課題は確実に越えられる量に抑える」

親が子供に期待をかける気持ちは理解するが、過度な期待をするべきではない。第一、社会を揺るがす今回のようにイレギュラーな事態である。普段できていないのに、こんなときにコツコツと取り組めるわけがない。「時間がもったいないから追加の課題をやらせよう」という親もいるがやめたほうが良い。

子供からすれば、決めたことをやったのにさらに課題を出されたら、芽生えたやる気もうせてしまう。もし追加するにしても、スケジュールを新たに作るときに、さりげなく増やす。あるいはスケジュールを子供に作らせるのであれば、「もう少しだけ増やしてもいいんじゃない」とアドバイスすればいい。

大事なことは、親が勝手に命令して腰折れになってしまわないことだ。

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