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新型コロナ 地域によって危機意識に差

昨日の3/10はこれまでで最も多い50人を越す陽性者数が全国で報告され、多くがこれまでに陽性者が確認されている大都市からの報告でした。

これで陽性が確認された感染者数は550を超えましたが、今後検査が多く実施されるにあたり、1日100人以上ずつ陽性者が増えていってもおかしくありません。

一方で、地域によっては未だに「対岸の火事」という感覚があるのか、危機意識には差があります。

私は3つ以上の都や県など複数の地域での診療業務に関わっていますが、地域によって、現場のスタッフからも様々な声が漏れ聞こえてきます。

「この辺りは保健所がなかなか検査に積極的ではない(注)」

(注:現在は必ずしも保健所を通さずとも検査が出来ます)

「地域の会議があったけど、どこもまだあまり実感はないようだ。危機感が薄い。今後の対応について具体的なことは決まらなかった」

というような声が実際にあります。

たとえば関東圏内でも、県によってはPCR検査が保険適応となった後も、県全体で1日に5-10件程度の検査しか行われていない県もあります。

非常にわかりやすい状況報告サイトのある東京都の状況は↓で見ることができますが、

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

これまでで累計67人(3/11 11時)の陽性者が見つかっているためか、検査件数も多く、累計で2400以上の検査が行われており、1日100件を超す検査が行われている日も少なくありません。

その東京都の人口は約960万人です。

一方で、733万人の人口を抱える埼玉はどうでしょうか。

9人の陽性者がみつかり、ここのところ20-30件の検査が平均して行われておりますが、検査の累計は302と、東京との人口比がそれほどでないことを考えると明らかに少ない印象です↓

http://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/shingatacoronavirus.html

さらにもう一つ関越道沿いに北に行って群馬県をみてみます↓

https://www.pref.gunma.jp/02/d29g_00260.html

群馬県の人口は190万人と、東京の1/5程度です。

これまで群馬県内の陽性者は先日1名確認されたのみですが、その後も検査数は県全体で1日に5-10名、累計検査数が91、人口が東京や埼玉と少ないことを考えてもかなり少な目の印象です。

東京の1/5程度の人口ですから、同じ頻度で検査が行われていれば480くらいはあってもいいのですが、さらにその1/5以下ということになります。

陽性者の確認されている人数によって、その自治体内でのPCR検査を行う頻度には差があります。

実際に感染の広がりについても地域によってまだ差があると思いますから、当然とは言えますが、医療者側の危機意識にも差があるのは危惧されるところです。

日本は移動制限をしていませんし、県の区切りはあるものの、道や人は自由につながっています。

そして中国やアメリカほど国土が広いわけでもありません。

よほど交通に制限がある地域でなければ、共通の危機意識を持たなければならないように思います。

おそらく似たような危機意識の差は関東だけでなく、どの地域でもあるでしょう。

NHKオンラインの記事でも同様のことが指摘されています↓

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012324391000.html

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