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本業大赤字&新規事業が八方塞がりのDeNAに活路はある?

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DeNA再浮上に残された道は赤字事業の再生ビジネスか

結論として分かるのは、今回の赤字は「先行きの見えない赤字」であることです。ではこの先DeNAはどうなってしまうのでしょうか。

まず基本的な事から申し上げると、幸いなことに「モバゲータウン」全盛期の蓄財によって、同社は現時点でも800億円ものキャッシュフローを抱え、自己資本比率70%超という財務体質優良企業ではあります。ですから、今回の赤字がたとえ「先行きの見えない赤字」であっても、それが即刻経営危機につながるものではないことだけは確かです。

ただ、このままの状態が何期も続くなら株価は下落が続くでしょうし、いずれ蓄財が底を尽けば破綻もないとは言い切れません。現状では光明が全く見えないDeNA。再浮上への道はあるのでしょうか。

ゲーム事業の復活については、当たるか当たらないか、言ってみれば博打に近い事業でもあります(もちろん今後、大ヒットタイトルが出ないとも限らないわけですが)。

しかし、ここ数年の連続業績降下をみるに、DeNAは大きな投資コストがかかる博打事業で一攫千金を待つのは得策ではなく、早期にゲーム以外の事業に活路を見出す必要があると思えます。

ならば再浮上のカギは新規事業ですが、先のオートモーティブ事業、ヘルスケア事業の他にも、旅行事業もまた赤字体質から抜け出せずに2018年にエボラブルアジアへ格安で売却し、店じまいした過去もあります。純粋な新規事業は全くと言っていいほど育たない組織風土であると感じさせられます。

光明のヒントは、唯一好調なベイスターズ球団ビジネスにあるのかもしれません。これはTBSから買い取り、大赤字を見事に立て直した事業です。すなわち新たな事業を自社で立ち上げることは下手でも、赤字事業を買収して再生し育てることは組織風土に合っているのかもしれません。

幸いなことに、買収資金は上記のとおり今なら豊富にあるのです。同社再浮上の道を開く手段として、赤字事業の買い取り・再生ビジネスは検討の価値がありそうです。

いずれにせよ、今回の減損処理で本業の行き詰まりがハッキリした以上、これまでの延長線を歩むのではない思い切った経営の舵取りが求められていることだけは確かでしょう。

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