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専門者会議による新型コロナウイルス感染症対策の見解と、厚労省の試算

日本国内ではPCR陽性者が500人を越えました。

昨日の専門者会議からは、「爆発的な感染拡大には至らず、持ちこたえている」というステートメントが報道されていますが、持ちこたえている、という表現はその通りだと思いました。

封じ込められているというコメントはなく、持ちこたえている、を用いたのは、苦しいながらも施策が一定の効果を挙げているという見解なのでしょう。

この専門者会議の見解は厚生労働省のHpからPDFでダウンロードして読むことができます↓

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000606000.pdf

死亡者数は大きくは増えておらず重傷者に適切な治療が行えている、という記載がありますが、集中治療で救いうる命がECMOなどの導入で救命されている事実などを示しているものと思います。

こういった集中治療にあたるスタッフらの医療の質の高さは世界最高の水準にあると思いますし、過酷な現場で奮闘されている方々には心からエールを送りたいと思います。

重症でも救いうる方が適切に高度医療を受けられる体制が維持されるよう、努力しなければなりません。

一方で、全ての感染源が追えているわけではなく、感染拡大がすでに日本各地で起きている可能性がある、という記載も盛り込まれており、これも専門者らの本音でしょう。

潜在的な感染者数の増加を示唆しています。

別に、厚労省が感染ピークを想定した病床確保のために、患者数を推計するための計算式を示しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012321581000.html

これによると、たとえば東京都で感染がピークを迎えた時には1日あたりに入院患者数2万人、重傷者690人と想定されています。

予想はしていましたが、重症者の想定数がやはり多いという印象がぬぐえません。

重症の定義は集中治療室での治療や人工呼吸器が必要、とされています。

都内だけで690人となると、これは相当な医療資源を充てなければ難しいでしょう。

H28年時点での日本全国でのICUのベッド数は5500程度ですから、人口で考えてその1割程度が東京にあったとしても、現行の数ではICU病床だけでは足らないくらいなのもしれません。

自治体によって感染者数の差は出てくると思いますから、どこの地域でも一様にはならないと思いますが、この試算の数字のようなピークを迎えてしまうとどこも苦しくはなるでしょう。

重傷者が適切に高度な治療を受けられる体制を維持することが重要ですから、その整備にこれから自治体単位で動いていくことになるでしょう。

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