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【コロナ クラッシュ】

歴史的な日となりました。夏時間の取引となった9日、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が2013ドル下落して取引終了。ひょえー、こんな下げ幅、初めて見ました。原油価格も急落。これが市場の混乱に拍車をかけています。

これについてトランプ大統領は、ガソリン価格が下がるとして、「消費者によいことだ」とツイートしました。あまり緊急事態と思っていないようです。

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WSJはStock Trading Halted After Selling Triggers Circuit Breaker(NY市場、株価急落でサーキットブレーカー発動)の中で、9日のニューヨーク株式市場は取引開始直後から売り注文が殺到して先週末より1800ドル以上下落し、7%下がったことから売買が自動的に停止されたと報じています。

サーキットブレーカーと呼ばれる措置は、2013年に基準が導入されてから初めて発動され、ルールに従って売買を15分間中断したということです。再開後、下げ幅は2000ドルまで広がったものの、さらなる売買停止の引き金を引く13%下落とはならなかったということです。

Bloombergは、Oil Slammed by Price War and Virus in Worst Loss Since 1991(原油、価格戦争勃発で1991年以来の急落)の中で、新型コロナウイルスの感染拡大で原油の需要が2009年以来の減少になると予想されるなか、産油国のロシアとサウジアラビアが価格戦争を展開する様相だと伝えています。

先週のOPEC加盟国とロシアなど非加盟国と協議するOPEC+が決裂したあと、サウジアラビアは記録的な増産に踏み切る姿勢で、ロシアもまた増産を進めると言っていることから9日にニューヨークとロンドンの原油市場の先物価格が一時30%下落し、1991年の湾岸戦争以来の下落となったということです。

ロンドンでは1バレル=31ドル台、ニューヨークのWTIは27ドル台まで下がり、「まったく悪夢だ」というアナリストの声を紹介しています。

FTは、Oil crash: why Saudi Arabia has started a global crude price war(原油クラッシュ、サウジが安値競争を仕掛けたわけ)の中で、サウジアラビアは本来、価格を安定させるためにロシアと協調して減産したかったものの、ロシアが拒絶したことから2016年以来足並みをそろえてきた裏切り者を罰したということです。

さらにサウジアラビアが「世界最大の原油輸出国」の地位を固めたかったという専門家の声も紹介しています。

ロシア側が減産を拒んだ理由は、表向きは新型コロナウイルスの影響をもう少し見極めたかったからと指摘した上で、実際にはOPEC+に入っていないアメリカのシェールオイルの出方を見たかったからだろうとしています。

アメリカは今や世界最大の産油国ですが、ロシアやサウジアラビアが減産に踏み切って価格を引き上げれば、コスト高のアメリカの石油業界を利することになると判断したということです。つまり、アメリカの経済制裁下のロシアはアメリカに痛手を与えたかったというのです。

Washington PostはThe markets are sending a message about coronavirus: The recession risk is real(市場が発しているメッセージは、新型コロナウイルス感染拡大で景気後退のリスクは本物だ)の中で、原油や株価の急落が意味するところは、各国の投資家が景気後退の可能性が高いと予想していることだと伝えています。

新型コロナウイルスでただでさえパニックだったところに、サウジアラビアが安値競争を仕掛けたことが顔面にワンツーパンチ(one-two punch to the face)だと表現。

「コロナウイルスの感染拡大がおさまり、世界が夏までに通常に戻り世界的な市場のリバウンドにつながる可能性もまだある」としつつ、このままではアメリカもマイナス成長になりかねないとして、その見方が市場のパニックをもたらしているとしています。

感染拡大で仕事に行けず収入が得られない人が増えれば個人消費に大きな影響を与えるため、雇用情勢が焦点だといいます。

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