北海道では外出自粛の要請があり、特急列車の利用が前年度比7割減というのですから、道民でも不要不急の外出を控えていることがうかがえます。これだけの拡がりを見せる中では、これよりも効果的な感染防止策が見当たらないということの裏返しでもあります。
北海道鈴木知事は学校休校など後手後手、しかも効果は今ひとつという手段しかとれておらず、外出の自粛の呼び掛け自体はやむを得ないものであり、とはいえ封じ込めに失敗すると、一体、いつまで外出の自粛をすればいいのかという袋小路に入り込んでしまいます。
外国、特に韓国、中国から観光客は完全にシャットアウトです。中国、韓国からの入国者は2週間、足止めするというのですから、もうそれでも来日する人たちは皆無でしょう。中国では国外の団体旅行は既に禁止されていましたから、日本政府の対応によって大きな影響を受けるということではありませんが、やることが短絡的です。
支持層を意識した思いつきだったと言われてはもはや政策という次元のものではありません。
「首相、支持層を意識?「急ごしらえ」だった入国制限強化」(朝日新聞2020年3月7日)
この間、安倍総理は、他には自粛を呼び掛けながら自らは会食に勤しんでいたようで、しかも極右のお友達である百田尚樹氏も含まれていました。百田氏はとにかく中国からの来日を直ちにとらなかったことをもって安倍批判を展開していましたが、発想が反中、反韓を根底に置いていることが露骨なものだから、異様さが際立っていました。
そして、安倍氏の支持層を意識したという事実上の入国禁止というやり方は、思いつきで全国の小中学校や高校を全国一律に休校にしてしまうのと同じくらいの愚策です。
本来、今さら感が強く、ましてや支持率が低下しからという動機は情けないというレベルの話です。
反面、クルーズ船では上陸を禁止するという非人道的なことをやった結果、地獄絵を招来しました。
参照
「1月から言われていることを3月にやる安倍首相のノロマさ加減が半端ない。中国からの入国者隔離。マスク転売禁止。(付録 維新の松井大阪市長の大ボケ発言も収録)」(Everyone says I love you !)

それが今度は、コロナウィルス対策のためと称しての特措法の改正を言い出し始めました。論外です。自らの無能ぶりを覆い隠すためのものでしかありません。
何故か立憲民主党や国民民主党は協力するなどと言い出す始末。共産党は反対していますが、公明党の理解も得られなかったというのは良識です。
ここまで失態をしておきながら「非常事態」など論外です。火事場泥棒、焼け太りなど許されるものではありません。
安倍政権ではコロナウィルス対策は無理です。総辞職すべきです。