記事

犯人は「拳銃のようなもの」で被害者を脅して「棒のようなもの」で小麦粉をこね、「包丁のようなもの」切って「紐のような」饂飩をこしらえ「口のようなもの」で食べて逃走した

この手の事件報道でいつも思うんだが、「刃物のようなもの」「紐のようなもの」っていう表記が、日本語を扱う編集者として気持ち悪い。


そりゃもちろん「拳銃を突きつけて脅したんだが、それが真性の拳銃であるか、まだ発見されてないので正確にはわからない」という暗黙の了解の元に、「拳銃のようなもの」と表現しているんだろうさ。

でも「拳銃のようなもの」っていうのは日本語的には「拳銃ではないが拳銃に似ていると言えなくもないもの」という定義も含んじゃうじゃん。

だから「紐のようなもの」って日本語的には饂飩すら含んじゃうから「いくらなんでも饂飩で被害者縛るわけないじゃん。もう少し限定的な用語使えよ」とか、記事読んでいて気持ち悪くなる。

そりゃ日本語の用い方として間違ってるだろうと思うわけよ。


もちろんこういう細かな点が気になるのは「日本語の使い方に鋭敏にならざるを得ない」、編集者という職業につきものの職業病のひとつだろうとは思うけどさ。


――でもせめて……、せめて「刃物らしきもの」にしない? そっちのがずっと正しいニュアンスを伝えるから。「紐らしきもの」なら、饂飩は入らないじゃんか。

あと編集者として「うずうず」して気持ち悪いのは、街中の看板だの中吊りだのパンフだのに誤植を見つけたときと、どうしようもないデザインを見たとき。「あーあと2ミリ左にずらして字間もツメツメにすればもっといいのにぃ~」とか、いつも悶絶してます。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。