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- 2011年05月19日 09:06
中国版ツイッターの「Sina Weibo」と「Tencent Weibo」、共に1年間で1億人以上加入
中国版ツイッター(Weibo、微博)の勢いがさらに加速化している。SinaとTencentの中国ネット大手2社が、中国内Weibo市場で激しくつばぜり合いを演じている。
SinaがWeiboを立ち上げたのは2009年8月。本格的に普及し始めたのは1年前の2010年春からで、会員数は10年3月初めの500万人から10年10月には5000万人に、さらに11年3月前には1億人を突破と、驚異的な成長を遂げてきた。そして5月11日付けの同社のプレスリリースによると、Weiboの登録者数が1億4000万人を超えたという。増え方が一段と加速化している感じ。
もっと凄いのがTencent。Weiboサービスを打ち上げたのは2010年4月で、最新のレポートによると現在のユーザー数が1億6000万人に達したというから、まさにロケット発射である。
とりあえず、両社のWeiboサイトを覗いてみよう。SinaのWeiboのサブドメイン名はt.Sina.com.cnであったが、最近は新しいドメイン名のWeibo.comを使い始めている。Sinaのポータルサイトでプロモーションするとともに、さらに客寄せのために人気女優の姚晨(ヤオ・チェン)などの多くのセレブをユーザーとして参加させている。姚晨のフォロワー数は800万人を超えている。
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中国のWeiboは完全なTwitterクローンではなくて、TwitterとFacebookのハイブリッドと見たほうが良さそうだ。またソーシャル系サービスに厳しい情報統制が敷かれていることの反映か、Sina Weiboでは例えば次のような広州市公安局の公式マイクロブログ(http://weibo.com/gzjd)も参加していた。
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対抗のTencentのWeiboは、同社が運営しているQQ IM(インスタントメッセンジャー)のユーザーアカウント(6億人以上)に働きかけたり、Sinaと同じく有名人に参加してもらっている。国民的英雄の劉翔もその一人である。彼はアテネ五輪の110メートル障害で金メダルを取ったが、北京五輪でスタート直前でけがで棄権したことでも話題になった陸上選手。彼のページのフォロワー数は1602万人である。
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Weiboの収益化はどうなのか。SinaのCEOはマネタイジングするために次の6つのビジネスモデルを掲げている。
1. Interactive precision advertisement;
2. Instant search;
3. Paid digital content;
4. E-Commerce platform (ref. Sina Weibo's microcoin);
5. Social Game;
6. Wireless value-added service;
本家本元のTwiterの米国でのユーザー数は、Edison Researchの発表から推測すると、現在、約2000万人である。ROMユーザーなどを加えたりすると、もっと多いはずだが。それに比べ中国のWeiboのユーザー数は多すぎるし、伸び率も凄すぎる。SinaとTencentのユーザー数を足すと3億人に達し、これは米国の全人口にほぼ匹敵する。
◇参考
・China’s Weibos vs US’s Twitter: And the Winner Is?(Forbes)
・SINA Reports First Quarter 2011 Financial Results(Sina、新浪)
・Dr Gang Lu (China) - In Focus: China's Microblogging Revolution(IDG Connect)
・7 things Sina Microblog (Weibo) has that Twitter doesn’t(360° Digital Influence Blog)
・中国版ツイッター「Sina Weibo」、爆発的な勢いで成長(メディア・パブ)
◇関連記事
SinaがWeiboを立ち上げたのは2009年8月。本格的に普及し始めたのは1年前の2010年春からで、会員数は10年3月初めの500万人から10年10月には5000万人に、さらに11年3月前には1億人を突破と、驚異的な成長を遂げてきた。そして5月11日付けの同社のプレスリリースによると、Weiboの登録者数が1億4000万人を超えたという。増え方が一段と加速化している感じ。
もっと凄いのがTencent。Weiboサービスを打ち上げたのは2010年4月で、最新のレポートによると現在のユーザー数が1億6000万人に達したというから、まさにロケット発射である。
とりあえず、両社のWeiboサイトを覗いてみよう。SinaのWeiboのサブドメイン名はt.Sina.com.cnであったが、最近は新しいドメイン名のWeibo.comを使い始めている。Sinaのポータルサイトでプロモーションするとともに、さらに客寄せのために人気女優の姚晨(ヤオ・チェン)などの多くのセレブをユーザーとして参加させている。姚晨のフォロワー数は800万人を超えている。
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中国のWeiboは完全なTwitterクローンではなくて、TwitterとFacebookのハイブリッドと見たほうが良さそうだ。またソーシャル系サービスに厳しい情報統制が敷かれていることの反映か、Sina Weiboでは例えば次のような広州市公安局の公式マイクロブログ(http://weibo.com/gzjd)も参加していた。
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対抗のTencentのWeiboは、同社が運営しているQQ IM(インスタントメッセンジャー)のユーザーアカウント(6億人以上)に働きかけたり、Sinaと同じく有名人に参加してもらっている。国民的英雄の劉翔もその一人である。彼はアテネ五輪の110メートル障害で金メダルを取ったが、北京五輪でスタート直前でけがで棄権したことでも話題になった陸上選手。彼のページのフォロワー数は1602万人である。
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1. Interactive precision advertisement;
2. Instant search;
3. Paid digital content;
4. E-Commerce platform (ref. Sina Weibo's microcoin);
5. Social Game;
6. Wireless value-added service;
本家本元のTwiterの米国でのユーザー数は、Edison Researchの発表から推測すると、現在、約2000万人である。ROMユーザーなどを加えたりすると、もっと多いはずだが。それに比べ中国のWeiboのユーザー数は多すぎるし、伸び率も凄すぎる。SinaとTencentのユーザー数を足すと3億人に達し、これは米国の全人口にほぼ匹敵する。
◇参考
・China’s Weibos vs US’s Twitter: And the Winner Is?(Forbes)
・SINA Reports First Quarter 2011 Financial Results(Sina、新浪)
・Dr Gang Lu (China) - In Focus: China's Microblogging Revolution(IDG Connect)
・7 things Sina Microblog (Weibo) has that Twitter doesn’t(360° Digital Influence Blog)
・中国版ツイッター「Sina Weibo」、爆発的な勢いで成長(メディア・パブ)
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