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習近平訪日延期を乗り切った安倍首相

 きのう3月5日、ついに習近平主席の訪日延期が日中両政府によって正式に発表された。

 この問題について何度も書いて来た私としては、やはり最後に一言書かなければいけない。 きょうの各紙の報道を見て、私は安倍首相はうまく乗り切ったと思った。

 パフォーマンスの機会を失った事は残念だったろう。

 しかし、降って湧いたコロナ騒ぎだ。

 しかもコロナ騒ぎの発火点、責任者は中国だ。 訪日を延期しなければいけなかったのは習近平の方だった。

 その中国の顔をたてて最後まで中国の出方を待った。

 そして延期の正式発表も、中国が発表した3時間後だったらしい。 最後まで中国の顔を立てたのだ。 中国が文句を言える余地はまったくなかったのだ。 おまけに、習近平主席の国賓訪日に反対する身内の保守派の批判をかわす一方で、そもそも反対だった野党、メディア、世論からは、延期になった事についての批判は起こらない。

 そして、肝心の訪日成果を示す第五の文書作成について、その内容で中国との間で苦慮していたのに、そして、その合意のめどが立たないから準備が遅れていたのに、コロナ騒ぎのせいで準備が間に合わなかった事にできた。

 そして次の訪日日程は早くて秋以降だ。 場合によっては来年以降になる。 その頃には自分は首相ではない。

 けちのついた習近平主席の訪日を自分の手で行う事に頭を痛める必要はもはやなくなったのだ。 自分の手で迎えるというパフォーマンスが出来なかった事は残念だったが、その代り、真っ先に国賓に招待して忠誠をつくしたトランプには喜んでもらえる。

 これが一番重要だ。

 安倍首相にとって決して損になる習近平主席の訪日延期ではなかったということである(了)

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