- 2020年03月05日 18:00
日本人の入国制限は22の国・地域 コロナウイルス影響で海外旅行は慎重に
新型コロナウイルスによる市民生活への影響は3月も続きそうだ。例年なら、卒業旅行のシーズンだが、断念せざるを得なかった学生も多いかもしれない。観光での人気が高い国・地域が入国・入域制限をかけるケースが相次いでいるからだ。
5日午前10時時点で入国・入域制限をかけている国・地域は22に及ぶ。旅先で急な入国制限に出くわして途方に暮れないよう、思い切って旅を断念する勇気も必要そうだ。
22の国・地域が日本人の入国を制限 目立つオセアニア
入国・入域制限をかけている国・地域は次の通り。
アジア
・インド・ネパール・モンゴル
オセアニア
・キリバス・クック諸島・サモア・ソロモン諸島・ツバル・バヌアツ・仏領ポリネシア・マーシャル・ミクロネシア
中東
・イスラエル・イラク・サウジアラビア・バーレーン
中南米
・トリニダード・トバゴ
欧州
・キルギス・ジブラルタル(イギリス領)・トルクメニスタン
アフリカ
・ガーナ・コモロ

イスラエルはアジアと欧米の12カ国が対象 際立つ厳しい姿勢
WHO(世界保健機関)の事務局長が2日の会見で、日本、韓国、イラン、イタリアの4カ国を名指しして、「深刻な懸念」とその状況を示したこともあり、日本人の入国を拒む流れは加速している。
イスラエルは2月24日、それまでの中国、香港、マカオ、タイ、シンガポールに加え、新たに日本と韓国を入国制限の対象にした。さらに、イタリアも加えたほか、今月4日には、フランス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイスの欧州5カ国も対象にすると発表。コロナウイルスの感染防止へ厳しい姿勢が際立つ。
インドも3日、日本、韓国、イラン、イタリアの4カ国について、同日以前に発給されたビザを無効とする措置を発表した。遡って2月28日には、日本人向けの到着ビザの発給を停止している。
53カ国で行動制限措置 旅を楽しむ状況とは程遠く
また、医療機関での検査や経過観察を義務付けるなど、行動制限措置も各国で取られている。自由に旅を楽しめる環境とは程遠いと言えよう。以下の53の国・地域。
アジア
・インド=ケララ州・タイ・台湾・中国・ネパール・ブータン・ベトナム・香港・ミャンマー・ラオス
オセアニア
・仏領ポリネシア
中東
・イスラエル・クウェート・トルコ・バーレーン・パレスチナ・ヨルダン
北米
・カナダ
中南米
・エクアドル・キューバ・コロンビア・セントビンセント・セントルシア・チリ・パラグアイ・ベネズエラ
欧州
・アゼルバイジャン・アルメニア・ウズベキスタン・カザフスタン・キプロス・クロアチア・ジブラルタル(イギリス領)・ジョージア・タジキスタン・トルクメニスタン・ベラルーシ・マルタ・モナコ・ラトビア・ロシア
アフリカ
・ウガンダ・カメルーン・ケニア・ザンビア・シエラレオネ・スーダン・セネガル・チュニジア・ナイジェリア
・ベナン・南アフリカ・リベリア

今はダメでもチャンスはある 今は感染予防が先決
Twitterなどでは、「飛行機キャンセルされた。 ガーン マジでショック。。。」「バーレーンに次いで、インドでも入国拒否されてしまいました」などと海外で入国を拒否されたり、日本から離陸できなかったりした人の悲痛な声が散見される。
卒業して社会人になってからもチャンスはある。働き方改革が言われる昨今、夏休みや年末年始だけではなく、有給休暇を消化した長期休みが取りやすくなった企業も増えている。今の季節は無理でも、新型コロナウイルスの感染が収束すれば、海外に旅立つことはできる。
今は、手洗い、うがいなど身近でできる対策をしっかりと実践して、少なくとも感染しないように心がけたい。
- BLOGOS しらべる部
- BLOGOSが何でも調べます