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スイスのメディアが見る国会包囲デモ: 「高まる日本の怒り」

NZZ新聞の記事。2012年7月30日掲載。なかなかよかったので、訳しました。リンクはすべて私が貼ったものである。理解をあげるために加えた言葉は(斜体)で表示しています。

高まる日本の怒り

日本での反原発デモの参加者人数はますます増える。主催者は非暴力デモになるように努力している。(主催者は)警察にデモを禁止するきっかけを与えたくない。

突然。柵が開いて、デモ参加者は歩道から日本の国会へと導く、数レーンもある道路に流れ込む。警察は不意を付かれて、あわてて国会を護るため人間の鎖を作る。蒸し暑い夏の空気に国民の怒りが漂う。「原発要らない」と叫んで、警察官に押し付ける。数分何の成果もなく、参加者を説得しようとしてから、警察官は人員輸送者のマイクを主催者に渡し、彼女が大衆を落ち着かせようとする。

場面転換。金曜日、東京のある記者協会にて。舞台においてあるテーブルの下には三人の靴が見える。左はぴかぴかの黒い革靴、真ん中はビーズに飾られた緑色のハイヒール、右側には擦り切れた黒いブーツ。この異なる靴は、日本での反原発運動の幅を表しています。履いている方は、ますます参加員が増えるデモの主催者です。

首唱者はMisao Redwolf氏という芸名で活躍するイラストレータとデザイナーです。彼女は日曜日に大衆を落ち着かせようとする立場になる。緑色のハイヒールの女性は2007年から原子力業界への反対活動をしています。数週間前までは、誰にも主催者に興味を持っていなかった、デモはメディアに黙殺されていたという。

ブーツの持ち主はめったに自分の資料から見上げないコイズミタケヨシと氏いう静かな学生である。彼は参加者を数える担当者である。最も驚くのは革靴にグレーのピンストライプスーツの服部至道氏である。服部氏は日本での無数の勤勉な会社員の一人、サラリーマンである。妻と小さな子供は放射能が高いいわゆるホットスポットで暮らしている事を聞いて、デモの主催に携わるようになった。

三人が重視するものは、デモが絶対に非暴力であって、どんな方も簡単に参加できること。小さな子供を連れてくる家族、会社員、学生、年金恩給生活者。政治家も警察にはデモを禁止する言い訳は絶対に与えない。国民は発言権を持つべき。(そのためにデモは非暴力的でないといけない)

それはさほど簡単ではない事とは、日曜日にみえた。日比谷公園でのデモ進行が始まってすぐに、道端に旗を振る数十人の国粋主義者が立っている。デモ参加者に怒鳴りつけ、デモ参加者を「裏切り者」だと罪を着せている。警察側も反原発運動側の行進係は両側に距離を持たせる。しかし、デモ参加者は煽動者を無視したり、理解できない顔で見ているため、本当はそれは必要ではない。行進の最後尾には特に若いデモ参加者がもどかしくなって、前へ進もうとして、大きな声で叫んだりして、警察と口喧嘩をしようとしている。Redwolf氏が警察のマイクで遠慮をして、運動を危険にさらされないようにしている嘆願している。デモ参加者の若い女性は怒って、「お前らどっち側なの?」とつぶやく。

主催側は警察側とまで協力している事はその心配を表していると東京の上智大学国際教養学部の准教授を勤めるスレータ氏が説明する。それから、ゆるい組織であることは主催側の成熟を示しているともいう。「政治家はデモ参加者の事を無視している期間が長くなるに連れて、その協力は難しくなっている。数週間前には金曜日のデモはたった数千人の参加者しかいなかった。デモ参加者の急増のきっかけとなったのは首相野田佳彦首相でした。首相は5月中旬に、専門家の注意勧告、世論調査にもかかわらず大飯原子力発電所二基の原子炉の再稼動を無理やりやってのけた。「公式な調査委員会の、非常に批判的な原発事故調報告二冊が出る直前に再稼動をさせたのは、あんまりにもね・・・」とテンプル大学のジェフリー・キングストン教授が語る。政治家は国民を無視しているのは誰にでも分かった。

政府は耳が聞こえないふりとは、そのまま続けるかどうかについて、政治評論家の意見が分かれている。民主党の幹部で秘書官(?)を務めていたフリージャーナリストによると、原子力ムラの、与党への影響はまだまだ強すぎて、デモはおそらく成功の見込みがないと説明している。一方、一人の学者は政治家が二、三週間以内に圧力に屈するはずと主張している。日本の反原発運動の成長及び幅はここ数年で比類のないものだとどの政治評論家も賛成している。

日本の反原発運動への打撃

日曜日山口県で行われた知事選挙には反原発派の候補者が落選。飯田哲也氏は元内閣官房官僚の山本 繁太郎に252,461票対185,654票で負けたと山口県は月曜日に発表した。
観察者によると、反原発運動は東京等の都会では賛同を得ているものの、原子力は職にもつながる地方では、原子力は受け入れ続けられている。山口での選挙結果はその証拠である。

国会の玄関の人ごみから数百メートル離れたところには、日曜日のデモは落ち着いている。老若男女はろうそくを手に持って、大勢の参加者が手作りの反原発プラカードを手に持っている。何度もシュプレヒコールで「原発要らない」と叫んでいる。主催側によると約20万人も参加していた。国会を光の連鎖で囲む目標は達成された。

八時になって数分後に、主催側はデモの解散を告げる。警察側の緊張した雰囲気がほぼ同時にとく。日本人ならでの秩序では参加者がすぐに帰路につく。参加者の数にはとても満足していると一人の主催者。
Redwolf氏 ご自身が少し離れたところ、明らかに疲れている様子で床に座っている。どれぐらい、人の怒りはこれからも抑えられるかどうかと自問しているでしょう。

みどりの党結成

地元の政治家と運動家は土曜日に東京で日本のみどりの党を結成した。「原子力使用が終わるという国民の願いに答える党です」と東京の政治家且つ結成者の一人が説明する。与党の民主党も野党の自民党とも原子力に固執しているため、有権者は今まで、脱原発という意思表明は出来なかった。

みどりの党はまだ政党に必要な要件を満たしていないけれども、来年の夏に行われる参院選選挙には10人も立候補するという。もし野田佳彦首相がそれより前に衆院を解散させ、総選挙を命令すれば、それも出る予定です。しかし、リソースはまだまだ限られているよう。みどりの党の核となる主張は、原子力撤廃を可能にし、温室効果ガスを削減するために再生可能エネルギーの拡大である。もちろん原子力技術の輸出、それから、アジアでの自由貿易を促進するTPPにも反対している。

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