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【復興五輪と聖火リレー】原発事故の被害者たちがJヴィレッジでや県営あづま球場で怒りの声。〝もう1つの聖火リレー〟で訴えた「福島はオリンピックどごでねぇ」

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「福島は〝復興五輪〟どころじゃない」と原発事故の被害者たちが怒りの声をあげた。2月29日と3月1日の2日間、聖火リレーの出発地である「Jヴィレッジ」(双葉郡楢葉町)と野球・ソフトボールの試合が行われる「県営あづま球場」(福島市)に原発事故被害を訴える避難者や県内居住者、支援者たちが集まり、〝復興五輪〟に名を借りた〝被害隠し〟に疑問を呈した。華やかな祭典の陰でいまだ汚染は続き、避難者の住宅支援は打ち切られる。当事者の声は、無邪気に五輪を楽しみにしている私たちにも向けられている。


【「五輪の何が復興?」】

 暖冬とはいえ肌寒い浜通り。国道6号線沿いの歩道で様々なプラカードが掲げられた。

 「聖火リレーコースにもホットスポットあり」、「帰れない避難者 約5万人」、「福島はオリンピックどごでねぇ」…。

 日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語などにも翻訳され、聖火リレーの出発点となる「Jヴィレッジ」周辺を歩いた。歩道沿いには、安倍晋三首相の名を冠した桜も植えられている。今月26日に聖火リレーが始まり、7月には〝復興五輪〟が本番を迎える。原発事故から9年。Jヴィレッジ周辺は〝復興五輪〟どころでは無いという想いがあふれた。南相馬市の女性がまず、マイクを握った。

 「『オリンピックどごでねぇ』というのが一番の想いです。オリンピックの何が復興につながるのか、分かりません。それどころか、オリンピックが終わったら原発事故の被害者は無い事にされてしまうのではないか、本当に苦しんでいる人が見えなくなってしまうのではないか。日本全国、世界中にそういう想いを伝えられたら良いなと思って自分の意思で参加しました」 

 大熊町から茨城県内に避難中の男性は、双葉病院に入院していた父親を2011年6月に亡くした。何カ所も転院させられた末に逝った父もまた、原発事故の犠牲者だった。

 「安倍首相は『子どもの命が大事』と言いますが、オリンピックは強行しようとしている。命よりオリンピックが大事なのでしょうか。それは私は許せません」

 男性が手にしたプラカードには、「アベのウソから始まった不幸五輪」と書かれていた。「何が『アンダーコントロール』なのか。汚染水を海に流したら大変な事になります。なぜ原発敷地内を聖火リレーしないのか。建屋の前を走れば良いのに。聖火リレー当日は、盛り上げるためにわざわざバスを用意して大熊町民を動員すると聞いています。そんなところに金を使うのなら、避難している町民の生活のために使って欲しいですよ」






「福島はオリンピックどころじゃない!」。聖火リレーの出発地である「Jヴィレッジ」周辺を歩いた原発事故被害者たちは、様々な表現で〝復興五輪〟への想いをぶつけた=2月29日撮影

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