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イギリスでも政治の限界 - wasting time?

イギリスは保守党のキャメロン政権のもとに“Small Government,Big Society”をキャッチフレーズに過剰な福祉の削減に取り込んできた。

が、イギリス経済の低迷は続いている。多くの保守系の識者などは減税の必要性を声高に叫んでいる。それは正しい方向だろう。が、なぜかイギリス政府はインフラ投資を行うと発表した。

£9bn railway investment announced by coalition

約1兆円程度を2014年から鉄道に投資するという。まあ、イギリスの鉄道は非常に貧弱なので全くナンセンスとは言い切れないかもしれない。が、それでも 景気低迷の刺激策としてはこのようなインフラ投資よりも恒久的な減税こそが先に行われるべきだ。しかもタイミングが2014年からというのも意味がよく分 からない。

よく言われる財政政策の問題点の一つとはこのようにタイミングがどうしても遅れてしまうことにある。特にインフラなどへの投資の場合には時間がかかる。減税ならばまだ今すぐにでも行えるので多少はましだ。イギリスの過去のこのようなインフラ投資は適切に行われたのだろうか?Stumbling and Mumblingからこのチャートを見てほしい。

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( When were we Keynesian? より)

赤がGDPギャップ。蒼がGDP対比の政府支出の割合である。

普通ならばGDPギャップが拡大したときに(下方向)に政府支出が増加しないといけないがそうはなっていない。

まあ、日本だけじゃなくてどこの国でも財政支出なんてのはそんなものだ。規制も財政支出もそうだが、政府が聖人君主のように適切なタイミングで適切な政策 を打てるという前提がそもそも誤りである。このことをもっと多くの人が認識すべきだと思う。そして、それはどこの国でもだいた同じである。なぜそうなの か?それが政治の限界であるからだ。

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