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新型コロナウイルス感染正念場

ついにというべきか、宮城県仙台市にも新型コロナウイルス感染者が見つかった。実際には、ダイヤモンド・プリンセス号に乗船していた70代男性で、陰性で今月20日に下船したものの、昨日(28日)、微熱と喉の痛みで医療機関に検査入院し、感染が確認された方とのこと。

NHKニュース:東北地方で初めての新型コロナウイルス感染確認(2020.2.29)

現時点の日本の感染者数について、東洋経済オンラインに特設サイトができた。わかりやすいインフォグラフィックスが経時的に更新されるようになっている。

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このグラフは毎日報告されれる感染者数の推移を表している(画像は28日時点)。細かい数字にとらわれるよりも、全体的な傾向がこの後、さらに指数関数的に増えるのか、収束するのかが日本の正念場といえる。

さて、感染が遅れて始まった日本は、近隣から学ぶことができるだろうか?

2月27日付けで中国の深セン在住の日本人の方がまとめたサイトを見てみよう。

【新型コロナウイルス肺炎】深センで実施された対策とその効果:時系列グラフで見えてきたシンプルな解決策!(2020.2.27)

このサイトにあるインフォグラフィックスで、時系列に沿った患者数やどのような対策が為されたのかについてまとめたものが掲載されている。これを信じるならば、深センで感染者数が20名を越えたのは1月29日のことだった。つまり、ちょうど今から1ヶ月前である(注:深セン市の人口は460万人弱)。

実は深センでは、武漢でのパンデミックの情報に基づき、毎日の感染者が1月20日に10名を越えたところで決断が為され、1月24日より公共エリアの定期消毒を開始し、春節関連イベントをキャンセル。1月26日の段階で公共エリアでのマスク着用の義務化を行い、さらにその1週間後(2月1日)からはマンション等における消毒等の衛生管理徹底化により、2月16日以降、感染者数の増加を抑え込むことに成功している。

中国に次いで患者数が多いのは韓国だ。本日の時点で感染者数が3,150名。ちなみに、世界のリアルタイム動向はJohns Hopkins Universityのサイトにまとまっている。

この韓国での感染拡大については、特定の方がsuper spreaderとなったことが調べられている。

Reuters Graphics: The Korean clusters--How coronavirus cases exploded in South Korean churches and hospitals(2020.2.26)

この図で31番目に明らかとなった感染者は、1,160名との接触があったと分析された。その接触の様子等が時系列にまとまったインフォグラフィックスがこちら。

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1月29日にソウルでの集会に出席し、2月5日に自動車事故により大邸の病院を受診して入院。いったん、荷物を自宅に取りに行き、入院中にも関わらず2月9日には教会行事に参加。10日に発熱があったものの、2月15日にホテルでのビュッフェにてランチ、さらに教会行事にも参加。その後、新型コロナウイルス陽性と判明した。

ここから学べることは、不特定多数の人々が集まる機会に感染者が出向くと、多数の方々が感染するリスクが高まるということである。また、同じトングを使い回すビュッフェスタイルの会食も、リスクが大きいと考えられる。

大学ではこの時期、退職教授の最終講義があったり、春休みに相当する時期のために多数の学会も開催されるのだが、今年は軒並み中止となってしまった。だが、大規模な感染拡大を防ぐためには、今が正念場なのだと思う。

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