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欧州市場サマリー(28日)

[28日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 大幅続落し、2016年半ば以来の安値で取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大によって世界経済が景気後退入りするとの不安が一段と高まった。週間では2008年の金融危機以来の大幅な下げを記録した。

英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG<ICAG.L>は8.4%下落し、約4カ月ぶりの安値を付けた。旅客数の減少に伴いイタリアとシンガポール、韓国への航空便を減らすと述べたことが売り材料だった。

FTSE350種旅行・娯楽関連株指数<.FTNMX5750>と鉱業株指数<.FTNMX1770>、原油・天然ガス株指数<.FTNMX0530>は3.15%から4.13%下落した。

シティグループは主要な世界的企業の収益が今年、全く伸びないとの見通しを示した。グローバル金融情報会社のムーディーズ・アナリティックスは、新型ウイルスがパンデミック(世界的大流行)化した場合、世界経済は20年上半期に景気後退入りするとの見方を示した。

英イングランド銀行(BOE、中央銀行)のカーニー総裁は27日、スカイニュースのインタビューで、経済が打撃を受ける可能性は高いと述べた。

市場は米連邦準備理事会(FRB)が来月の会合で利下げすることを期待している。新型ウイルスの感染が世界中に拡大する中、FTSE100種は12日につけたピークから約13%下げており、調整局面に入った。

新規感染者の報告が出ている国は世界的に広がった。欧州では、イタリアでの感染者数が650人に達したほか、ドイツ政府は国内での感染拡大について警告した。

こうした中、エンジンメーカーのロールスロイス<RR.L>は3.2%上昇した。最高経営責任者(CEO)が20年について前向きな見方を示したことが好感された。

<欧州株式市場> 大幅続落して取引を終えた。今週は約1兆5000億ドル分の時価総額が吹き飛んだ。週間ベースで12.25%下落し、2008年の金融危機以来の大幅安となった。新型コロナウイルスの感染が中国以外で急速に拡大する中、景気後退懸念が浮上している。

STOXX欧州600種は19日に付けた過去最高値から約13%下落した。前日から調整局面入りしている。

全業種がマイナス圏で取引された。STOXX欧州600種化学株指数<.SX4P>と保険株指数<.SXIP>、通信株指数<.SXKP>は全て4%を超える値下がりとなった。

旅行・娯楽関連株指数<.SXTP>は週間ベースで17.74%下落し、他の業種よりも大幅に落ち込んだ。

イタリアの主要株価FTSE・MIB指数<.FTMIB>は3.58%下落した。感染件数が欧州で最大のイタリアではこの日、感染者が850人を超えた。

<ユーロ圏債券> 新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が世界の金融市場に広まる中、安全資産とされる独連邦債が買われ、利回りが5カ月ぶりの低水準を付けた。一方、欧州で感染拡大の中心地となっているイタリアの国債は売られ、利回りは上昇した。

この日はアフリカのナイジェリアのほか、バルト3国の1つであるリトアニアも国内初の感染例を報告。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型ウイルスの感染拡大リスクの危険性は世界規模で「非常に高い」との認識を示した。

安全資産に資金が流入し続ける中、独10年債<DE10YT=RR>利回りはマイナス0.627%と、5カ月ぶりの低水準を付けた。週初からは16ベーシスポイント(bp)の低下となり、週間としての低下幅は2018年半ば以来の大きさとなる。

イタリア10年債<IT10YT=RR>利回りは一時、約1カ月ぶりの高水準となる1.20%近辺まで上昇。終盤の取引では2.5bp上昇の1.09%となっている。

新型ウイルスの感染拡大でイタリア経済は再び景気後退(リセッション)に陥るとの懸念から週初からイタリア国債は売られており、週間での利回りの上昇幅は20bpと、昨年10月以来の大きさとなった。

この日の取引で独10年債とイタリア10年債の利回り格差<DE10IT10=RR>は6カ月ぶりの水準に拡大。スペインとポルトガルの国債もアンダーパフォームしたことで、両国の10年債と独10年債との利回り格差<DE10ES10=RR><DE10PT10=RR>はそれぞれ9カ月ぶりの水準に拡大した。

ブルーベイ・アセットマネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ドウディング氏は「新型ウイルスの感染拡大でマクロ経済全体の様相が変化し、政策措置の必要性が高まっているとの観測を背景に、安全資産に資金が向かう質への逃避が起きている」と指摘。「今週は、行動を起こすのは時期尚早という政策担当者の発言が相次いだが、市場の助けにはならなかった。政策担当者が後手に回っているとの認識が高まると、市場はパニックに陥りやすくなる」と述べた。

一方、ベレンバーグの欧州担当エコノミスト、フロリアン・ヘンセ氏は「(新型ウイルスは)大きなリスクで、世界経済に対する衝撃となるが、一時的なものにとどまるとの見方を変えていない」とた。

この日はユーロ圏のインフレ期待を示す指標である5年先スタート5年物フォワードレート<EUIL5YF5Y=R>が1.1157%と、過去最低を記録。ユーロ圏短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)が6月にも利下げに踏み切るとの見方が織り込まれている。<ECBWATCH>

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1000 1.0995 <EUR=>

ドル/円 108.13 108.85 <JPY=>

ユーロ/円 118.94 119.67 <EURJPY=>

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 375.65 -13.80 -3.54 389.45 <.STOXX>

FTSEユーロファースト300種 1464.48 -55.28 -3.64 1519.76 <.FTEU3>

ユーロSTOXX50種 3329.49 -126.43 -3.66 3455.92 <.STOXX50E>

FTSE100種 6580.61 -215.79 -3.18 6796.40 <.FTSE>

クセトラDAX 11890.35 -477.11 -3.86 12367.46 <.GDAXI>

CAC40種 5309.90 -185.70 -3.38 5495.60 <.FCHI>

<金現物> 午後 コード

値決め 1609.85 <GOLD/EU1

>

<金利・債券>

米東部時間15時3分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.46 +0.01 100.45 <FEIc1>

独連邦債2年物 112.32 +0.09 112.23 <FGBSc1>

独連邦債5年物 135.66 +0.26 135.40 <FGBMc1>

独連邦債10年物 177.46 +0.88 176.58 <FGBLc1>

独連邦債30年物 219.78 +3.92 215.86 <FGBXc1>

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.783 -0.033 -0.740 <DE2YT=RR>

独連邦債5年物 -0.772 -0.029 -0.745 <DE5YT=RR>

独連邦債10年物 -0.606 -0.052 -0.546 <DE10YT=RR>

独連邦債30年物 -0.148 -0.085 -0.057 <DE30YT=RR>

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