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新型肺炎対策 全国の小中高校の休校要請は唐突

安倍首相が、昨日27日、新型コロナウイルス感染症対策本部 会合で、来週の初め3月2日から春休みに入るまで全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請する考えを表明したのには、驚きました。

確かに、予防することは重要ですが、専門家会議から出たのでもなく、文部科学省の官僚も無理だと言っていたことを、腹心の萩生田文科相と相談してトップダウンで決めた、といわれています。

感染者が出ていない県も一斉に休校を国が要請する必要があるのでしょうか。

唐突な要請だったので、子どもが学校に行かないと仕事ができない人への配慮、手当などは、不十分です。

首相は、「政府として責任を持って対応する」と言っていますが、具体策は示されず、これまで「真摯に説明する」と国会で何回も言っていながら、何もしていないので、信用できません。

医療の専門家からも、感染していない地域での一斉休校 の効果はないのではないか、子どもは感染しにくく感染しても軽くすむことが多い、子どもが休校になると仕事ができない医療従事者も出てくる、と案じる声があがっています。

千葉市の熊谷市長がツイートした「全国一斉春休みまで休校・・いくらなんでも・・・医療関係者など社会を支えている職種の親はどうするのか。

社会が崩壊しかねません」という発言に共感します。

軽井沢でも、シングルマザーの看護師が仕事ができないと困っているという声を聞きました。

現に、小中学校の臨時休校が27日から始まった北海道では、帯広厚生病院で、全体の2割を超えるおよそ170人の子どもいる看護師が出勤できなくなり、予約以外の外来ができなくなっている、とのこと。

医療関係者はもちろんですが、休むことで収入がなくなる非正規の人など、あまりに急なことで対応に困っている人が多く、心配です。

先ほど、萩生田文科相が会見で、「休校の期間や形態は、地方ごとに判断を」と柔軟な対応を認める発言をしましたが、地方では判断に迷うのではないでしょうか。

そして、保育所、幼稚園、いわゆる学童保育は休まないということも、働く親は助かると思いますが、学校より学童保育の方が密度濃く接することが多いのではないか、ただでさえ入りたい人が多くて指導員不足の現場で対応しきれるかなど疑問が多くあります。

これも、詰めの作業をせずに、トップダウンの政治判断で、いかにもやっていますというパフォーマンスのように発表したからかと思います。

多くの子どもや親が困らないように、是非「責任を持って対応」してほしいと思います。

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