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マスクで商談・謝罪はアリか 「今はしないと嫌な顔される」

今やマスクは必須アイテム(時事通信フォト)

 福岡市内の地下鉄で「マスクをせずに咳をしている人がいる」と非常通報ボタンが押され、列車の運行が遅れたのは、2月18日のこと。

〈過剰反応すぎる〉
〈時期が時期だけに怖い〉

 など、ネット上で賛否が溢れるなか、2月20日には工藤静香がSNSで、〈人混みの中でカバーもせずマスクもせず咳をしている方々、こんな状況ですから、少し考えていただきたい〉と投稿。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本中でマスク着用を絶対とする空気が強まっている。

 銀行勤務のA氏が嘆息する。

「商談の際にマスクをするのは失礼だと避けてきましたが、いまは、マスクをしていないと嫌な顔をされる。先日、クレーム処理で取引先に謝罪に行った同僚も、マスクを着けるべきか悩んでいました」

 2月下旬、都内の就職セミナーに企業側として出席したメーカー勤務のB氏もこう話す。

「会場の入り口でマスクが配られ、社員も学生も着用が義務づけられました。マイクに飛沫が飛んで感染するかもしれないということで、学生の質問タイムにマイクを回すのもNG。質問が全然聞こえなくて困りました」

 マナー講師の平松幹夫氏が語る。

「マスクは口元を覆うので表情が見えにくく、円滑なコミュニケーションを阻害しがち。一律で業務中の着用を義務づけるのは、過剰反応な気がします。非常事態なので仕方のない部分もありますが、衛生管理を徹底するあまり、人と人とのコミュニケーションマナーが蔑ろにされているのではないでしょうか」

 一方、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏はこう話す。

「マナーとはその時々の状況や相手に応じて変えても良いもの。いまは感染予防に徹する方がビジネスマナーに則していると思います。『これだけ予防対策に取り組んでいる』ということを見せるのも、企業側の務めです」

※週刊ポスト2020年3月13日号

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