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韓国中銀、金利据え置き 新型ウイルス対応の利下げ見送り


[ソウル 27日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は27日、政策金利を1.25%に据え置いた。新型コロナウイルスの国内経済への影響に対処するために利下げが見込まれていたが、見送った。

中銀は今年の経済成長率予想を2.3%から2.1%に引き下げた。

李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は、新型ウイルスの感染拡大が長期化するリスクがあることを認めながらも、金融政策の限界を強調。政府に歳出拡大と的を絞った対策の導入を求めた。

中銀が予想外の据え置きを決めた背景には、金融緩和の余地が限られることや、金融の安定と不動産バブルに対する懸念があるとみられる。

総裁は「現時点では(政策)金利の調節よりも、サービス部門など影響を受けやすい産業を対象に選別的なミクロ政策を導入するほうが効果を期待できる」と述べた。

据え置きは賛成5・反対2で決定した。

ロイター調査で今回の据え置きを予想していたのはアナリスト26人中10人のみだった。

26人中16人は、予防措置として政策金利が25ベーシスポイント(bp)引き下げられ、1.00%になると予想していた。4人は少なくとも5月までには利下げが行われると見込んでいた。

総裁会見を受けて、アナリストの間では年内の利下げのハードルは高いのではないかとの見方が出ている。

予想外の金利据え置きを受けて、ウォン<KRW=>は一時急伸したが、その後は伸び悩んでいる。韓国政府がこの日発表した新型ウイルスの感染者は1日の増加数としては過去最多を記録した。

3年債利回りは上昇。追加利下げ観測が後退している。

IBKインシュアランスのファンドマネジャーは「総裁は新型ウイルスの感染拡大が長期化した場合にのみ、利下げを前向きに検討するだろう。利下げしたからといって人々が消費を始めるわけではない」と述べた。

中銀は、新型ウイルスで打撃を受けている小売り・観光産業を支援するため、特別融資プログラムの上限を5兆ウォン(41億ドル)引き上げ30兆ウォンとした。

韓国では、2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領就任以降、マンション価格の中央値が50%近く急騰しており、金融を緩和すれば不動産バブルが悪化するとの懸念が強まっている。

ウォン安と資本流出に対する懸念も利下げを見送る原因になる可能性がある。

*内容を追加しました。

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