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ドル110円前半、新型肺炎関連の報道に敏感


[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円前半。中国株の反発や米長期金利の持ち直しを背景に、ドルの下値不安はやや後退した。しかし、新型肺炎関連の報道には依然として敏感で、韓国での感染者拡大が報じられると一時的に円が買われる場面もあった。

朝方の取引でドルは110.13円まで下落した。韓国で新型コロナウィルスの国内の感染者が169人増えて1146人になったと韓国疾病予防管理局(KCDC)が26日に発表したことが背景。

しかし、この日は事実上の月末応当日であることもあり、下値では実需の買いが流入し、ドルは110.58円付近まで反発した。

市場では「東京市場ではドル安が一服しているが、昨日も一昨日もドル/円の顕著な下落は海外市場で起きているため、これからどうなるかわからない」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。

上海総合株価指数は反発し、リスク回避がやや後退したが、終盤にかけて上げ幅が縮小するとドルの上値は重くなった。金融市場では中国政府による景気下支え対策が期待されているという。

前日の取引で過去最低水準を更新して1.3070%付近まで低下した米10年国債利回り<US10YT=RR>は、1.3788%まで反発しドル売りを抑制した。

前日の米長期金利の急低下について「米連邦準備理事会(FRB)による事実上の量的緩和(QE)を背景にユーフォリックに米国株を買いあがってきた投資家や投機筋が、2日連続の米株急落で、一気に債券に資金を移したことが背景」(証券会社のアナリスト)だという。

結果的に、米国債市場ではアクロス・ザ・カーブ(利回り曲線の全体)の下方シフトが起こり、1、2回の利下げを督促する格好になっているが、足元ではFRBのメンバーが利下げに慎重な姿勢を見せている。

FRBのクラリダ副議長は25日、FRBは中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を「緊密に注視」しているとしながらも、金融政策の変更の必要性について検討するのは時期尚早と述べた。

「FRBも株価が下がったからといって、すぐに利下げするわけにはいかないだろう。ただ、逆資産効果による消費の減退が経済指標で確認できれば、当局もかなり動きやすくなる。緩和で株価が底打ちすればトランプ氏も喜びそうだ」(前出のアナリスト)という。

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む4月米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ確率は49%と、前日の45%からさらに上昇した。

米コンファレンス・ボード(CB)が前日発表した2月の消費者信頼感指数は130.7で、前月の改定値130.4から小幅に上昇。ロイターのエコノミスト予想の132.0は下回った。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.36/38 1.0874/78 120.02/06

午前9時現在 110.28/30 1.0878/82 119.98/02

NY午後5時 110.18/22 1.0879/83 119.90/94

(為替マーケットチーム)

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