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新型コロナウイルスに感染した時の正しい医療者へのかかり方 最低でもはしご受診はやめよう メディアはたらいまわしと区別を

<昨日のモーニングショーや西日本新聞。どうも患者さんをだしにして医療の失敗を叩こうとする報道がはじまっています。
新型コロナウイルス感染にかかわらず大事なこと、はしご受診はやめようと解説します。(ちなみに今は新型コロナウイルスを疑う時直接病院に行く前に相談することが推奨されています)

まず新型コロナウイルスはすぐに肺炎で発症するわけではなく、今のところ感冒症状が最初に起きるようです(発症早期は発熱・鼻汁・咽頭痛・咳嗽といった非特異的な上気道炎の症状)(下痢、嘔吐も福岡の症例はあったようです)

そのため普通の人だけでなく医療者でもすぐの区別はつかず、この段階で新型コロナウイルス感染を1番には疑いません。そう普通は一般的な感冒対策として対照的投薬(解熱薬などのいわゆる感冒薬)を行います。

それにもかかわらず4日以上症状が改善しない、いや悪化するということが起きるのであれば、ただの風邪ではないかもしれないと次のステップに移行します。胸部写真、血液検査などを経て、細菌感染(抗生剤投与など)なども鑑別し、もしかすると新型コロナウイルスの可能性を疑うのです。肺炎などが見つかればそこで保健所への連絡というスムーズな流れが出来上がります。(実際にはマイコプラズマへの抗生剤投与というステップが入る可能性もあります)

ところがこの2例のように、(最初の病院の対応が悪かったから)別の病院へとはしご受診をしてしまうと、せっかくの普通の治療で改善しなかったという大事な経過観察の情報が得られず、次の病院でまた最初からとなり、結果無駄な時間を過ごしてしまうのです。

多分医療者の説明も今一つだったのでしょうが、このことを知らないで別の病院のはしごを続ければ続けるほど結果的に診断は遅くなります。まして別の病院に救急受診することは愚の骨頂。医療者に感染させる危険性をとても高めています。そう院内感染自爆テロみたいなものです。

この人たちを可哀想とは思いますが、これを例にして医療者だけを叩いていては、今後発熱患者を民間が受ける時に絶対に歪なことになってしまいます。そう勉強しないメディアが12年前の大野病院事件や7年前の救急たらいまわし事件と同じことをやっているのです。

風邪引いたと言って今日もいっぱい私の病院にも患者が来ました。そして正直新型コロナウイルスであってもおかしくない患者がそこそこいました。

ひとりひとりに説明します。
「最初は風邪と区別がつきません。だから風邪として投薬してます。新型コロナウイルスであっても80%は軽くてすむため治ります。ただこの薬を飲んで、会社をしっかり休んで、数日たってもよくならなかったり悪くなるようなら再度受診してください。いろいろ検査したいと思います。」小さい街なのでそれで別の病院に行ったとしても、しっかり情報提供書を送るのですが。

お願いします。はしご受診はダメです。それをいけないものと報道してください。それこそそれを推奨するようなメディアの番組作りは愚の骨頂、勉強不足の極みです。(そして自分で勝手に行ったのですからたらいまわしは日本語的にもおかしいと思います。)

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