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保育士グラドルの姿態は心理的虐待

■「どうしてこんな服を着ているの?」

NPOに所属しながらグラドルを兼務する女性が、よくわからないが「第2弾DVD」をリリースしたらしい(保育士とグラドル二刀流 江藤菜摘「園児に脱がされる」!?)。

その女性の名前はその記事に明記されている。また、その女性が所属する保育園が1年前に大々的に宣伝された大手NPOかどうかは確認できない(そのNPOの名は検索を辿ると容易に発見できる)。

1年前にそのグラドル保育士が属したとされるNPOをTwitterの人々が大々的に批判しても、反論はいっさいない。そのことにより、1年前にこの際どいグラドル保育士(その写真は見る人によっては吐き気を誘引する)がその大手NPOに今も属しているかは確認できない。

だから、そのNPOの名はここでは記さない(当欄では、社会で沸き起こる一事例を「一般問題」にしたいためできるだけ具体名は避けている)。

ただ言えるのは、このグラドル保育士の「超姿態」は、子どもたちの心をまずは傷つけるということだ。それはつまりは「心理的虐待」だということだ。

まず、このグラドル保育士と日常的に接する5〜6才程度の子どもたちを傷つける。

子どもたちは、まったく別の言葉でこの写真に対する感想を述べるかもしれない(「なぜこんな小さな服を着ているの?」「なぜこんなポーズをとっているの? 」「誰に笑っているの?」等)。

けれども、その意味不明のポーズと笑顔と衣装は、何某かの「権力」あるいはチカラに向けて差し出されていると、幼いながらもわかるものだ。だから子どもたちは、

「どうしてこんな服を着ているの?」

「寒いのになぜ笑っているの?」

「先生はどうしてこんなお仕事をしているの?」

等の素朴な質問をすると予想する。僕が仕事と私生活で接してきたその年頃の子ども達はたいていそんな疑問を抱く。

■フロイトは「不気味なもの」と呼んだ

その疑問を含む心の過程そのものが「トラウマ」だと僕は思う。

精神分析学を創始したあのフロイトは、有名な症例「狼男」で、両親が性交する記憶を狼の群れに例えている。あまりの古典さ故にその解釈はここでは控えるものの、フロイトの偉大さは幼少期の体験が「不気味なもの」として無意識化・抑圧されるというメカニズムを発見したことだ。

そう考えると、日常的に自分を保育してくれる「先生」が、よくわからない小さな服とよくわからない表情を浮かべて写真に写っているその事実は、幼児の心にどう沈滞しているかは誰にもわからない。

ただ、その「沈滞」そのものが「傷つき」=広義のPTSDであることは間違いない。

見えないかたちで子どもたちの心の底にそうした姿態は沈殿していく。それをフロイトは「不気味なもの」と呼んだ。

そうしたPTSDの仕組み(フロイトの時代は「ヒステリー」と呼ばれたが)を、どれだけ当該グラドル保育士と当該NPOは自覚しているのだろうか。

■心理的虐待に該当

もちろん、グラドル するのは自由だが(保育士を辞めればいい)、上に書いたように、保育士をネタにして商売するのはまさに子どもたちへの直接のPTSDの原因となる。本音を言うと、僕は、この女性を保育士として雇用するNPOは、適切に対処(つまり解雇)してほしい。

これを糾弾する専門職は同法人にはいないのだろうか。この保育士の姿態が子どもたちに与える影響を、当該NPOの専門スタッフたち(保育士は当然として、臨床心理士や精神保健福祉士も当然属しているだろう)はどう思っているのか。

この保育士が属しているNPOが1年前のNPOと同じであれば、そのNPOとその代表は新規な取り組みをいつも行なう挑戦的なNPOとして知られている。その一部が批判されることも多いものの、その批判と炎上をある種のビジネスとして利用することを僕は(泣く泣くではあるが)理解はできる。

が、今回の保育士DVD問題は、子どもたちへの心理的虐待に該当すると僕は解釈する。炎上ビジネスとはまったく地平の異なる問題なのだ。

当該NPOは子どもたちのトラウマを軽視しすぎだと思う。もしかして、「虐待サバイバー」を支援したことがないのだろうか。

ここにあげた事例はある種の心理的虐待であり、世に氾濫するこうした暴力から子どもたちを守るのが保育園と保育士のはずだ。

ちなみに、今回のグラドル保育士が1年前に属したNPOは「フローレンス」だとしてTwitter等では今日も指弾されるが、1年前は同法人に属していることを同法人代表が認めているものの、現在は知らべたが確証をもてない。だから「当該NPO」と表記した。一秒でも早く僕はこの「暴力」をやめさせたいので、当該NPOがどこなのか知りたい。

このNPOがわかる人は、上の問題をどうぞ指摘してあげてください。またこの保育騎士がすでにフローレンスを離れたのであれば(そう信じたい)、離れた先の法人名を教えてほしい。

とにかく、子どもたちがかわいそうなのだ。

※Yahoo!ニュースからの転載

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