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コロナウイルス中国で隠される情報 日本でも差別

昨日の朝日新聞朝刊に、ずっと活動を注目している吉岡桂子編集委員が、中国で「隠される情報、声をあげなければウソは続く」という記事を書いています。

湖北省武漢市の病院で働く李文亮さん(33)が隔離された患者の存在を昨年末にSNSで伝えましたが、「デマ」と当局から批判されたまま、コロナウイルスに感染して亡くなったこと。

武漢市に高速鉄道で乗り込み、取材を続けていたジャーナリストで弁護士の陳秋実さん(34)が行方不明になったこと。市民記者として、病院や葬儀場で撮影した動画を解説しながらインターネットで伝えていました。

2003年のSARSを機に広がった市民運動の旗手だった活動家の許志水さん(46)が捕えられました。新型肺炎への対応を批判して習近平国家主席に退任を求めていました。

「憤怒する人々はもう恐れない」とインターネットに発表した精華大学教授の許章潤さん(57)が軟禁されました。「最初は口を閉ざして真実を隠し、続いて責任を逃れ、感染拡大を防ぐ機会を逸した」と政権を糾弾していました。

それでも、500人を超える知識人が、公開書簡で続き、李医師の名誉回復と言論の自由を強く求めています。

権力が増長すると、情報は隠蔽される、それでも声をあげるひとりでありたい、と吉岡さんは述べています。

長年、中国の取材をしてきた人だから得られる貴重な情報、軸のある書きぶりだと思いました。

最初に李医師が指摘した時に行動していれば、これだけの蔓延にはならなかったはずです。

不都合な情報を隠蔽し、指摘した人を隠してしまう中央集権は、国を危うくすると思います。

それでも、500人を超える知識人が言論の自由を強く求めていることに、希望を見出します。 「新型コロナウイルスの感染で怖いのは、ウイルスではなく差別だ」とWHOの事務局長が語っています。

日本でも、対応した医師などが職場で「ばい菌」扱いされている、と日本災害医学会が、昨日22日、抗議する声明を出しました。

それによると、新型コロナウイルスに対応した医師や看護師などが、職場内外で不当な扱いを受けている、ということです。

多くの医師や看護師などが、災害派遣医療チーム(DMAT)として、中国・武漢から政府のチャーター機で帰国した人や、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員への対応に当たりました。

勇気をもって対応した、こうした医療従事者がいなかったら、もっと多くの人が重症化した可能性があるのに、医師などが不当な扱いを受けることは、あってはならないことです。

職場で「ばい菌」扱いされたり、子どもの保育園・幼稚園から登園自粛を求められたりしているそうです。

また、職場の上司から現場で活動したことに対する謝罪を求められた例もある、とのこと。

学会は「もはや人権問題ととられるべき事態であり、強く抗議するとともに改善を求めたい」としています。

正確な情報を政府などが、しっかり公開し、私たちも、いたずらに恐れるのではなく、正しい判断をしていくことが求められています。

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