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ヘンリー王子とメーガン妃の「王室離脱」 なぜエリザベス女王は“容赦ない判断”を下したのか? 昨年のクリスマスの映像でも既に…… - 「文藝春秋」編集部

 1月8日、イギリスのヘンリー王子は、タブロイド紙のメディア攻勢から私生活を守るために王室を離れると宣言した。

【画像】ヘンリー王子とメーガン妃だけがいない……エリザベス女王の机に飾られた家族写真

「大半(の記事)が正確性を欠いているのに、私と妻を傷つける報道がたくさんある」

「最悪のかたちで母の人生を思い出す」(昨秋放送の米ITV「Harry and Meghan: An African Journey」より)

 ヘンリー王子はかねてからタブロイド紙を目の敵にし、苦言を呈していた。

“タブロイド天国”のイギリス

 新年そうそう勃発した、この「メグジット(王室離脱)」をかっこうのネタにしたのは、そのタブロイド紙業界のほうだ。ヘンリー王子とメーガン妃の予想外の宣言は、明らかに英王室の根幹をゆるがすものであり、2018年の結婚以来、何かとお騒がせだった2人の行く末はどうなることかと、ゴシップ好きのイギリス紳士淑女たちを大いに興奮させるものだった。

 イギリスはタブロイド天国だ。「サン」「ミラー」「デイリー・メール」「デイリー・エクスプレス」「ニュース・オブ・ザ・ワールド」……それぞれ数十万部から数百万部の発行部数を誇り、乱立している。


メーガン流を貫いた ©共同通信社

 元NHK記者の山本浩氏は、著書『仁義なき英国タブロイド伝説』(新潮新書)でこう評している。

〈タブロイド記者にタブーはない。(略)特ダネのためならカネに糸目をつけず、情報を丸ごと買い占める。大キャンペーンを展開して国の制度や政策をひっくり返すこともある〉

プライバシー侵害や盗聴疑惑で各紙を提訴

 凄腕の記者がいるのはたしかだが、悪名もとどろく。メーガン妃が王室入りすると、姉や父親を引っ張り出して、「妹は底の浅い野心家」「刺激的なことに目がない」という穏やかとはいえない発言を掲載した。

 メーガン妃は、私信を掲載した「メール・オン・サンデー」をプライバシー侵害と著作権侵害で提訴。ヘンリー王子は、電話の盗聴疑惑で「サン」と「ミラー」を提訴している。

 ヘンリー王子とメーガン妃の「メグジット宣言」は、英王室の緊急家族会議「ロイヤル・サミット」にかけられることになったが、意外にもエリザベス女王の下した判断は2人に冷たかった。

なぜエリザベス女王は“非情の判断”を下したのか?

 女王の判断はこうだ。

・王族としての特権を維持しながら、公務などの責任を果たさない「半公半私」の立場は認めない

・したがって王子夫妻の歳費は返上させる、公費で改修した住居の費用も返還させる

 さらに2人にとって最も厳しかったのは、王室の称号(サセックス公爵殿下、妃殿下)も使用しないと約束させられたことだろう。

 実は、昨年のクリスマスに放映されたエリザベス女王のメッセージ映像をよく見ると、机の上に飾られた家族写真の中に、ヘンリー王子とメーガン妃のものだけがなかった。すでにその時点でエリザベス女王は、2人に対して厳しいメッセージを発していたのだ。

 なぜエリザベス女王は、非情の判断を下したのか。なぜ称号を使わせないのか……。

 その理由は、「文藝春秋」3月号および「文藝春秋digital」に掲載されている近藤奈香氏の「メーガン妃vs. エリザベス女王 全真相」にくわしく書かれている。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年3月号)

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