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唯一の頼みは独西財務相会合?

みなさん、こんばんは!
為替千里眼、引続きスペイン情勢に対する懸念が再燃するなか、昨晩は回避的動意を背景に大幅下落となった各通貨ですが、スペインやイタリア当局による空売り規制の再導入表明や、本邦高官からの口先介入などが奏功し、一応昨晩の下落分は取り戻せたといった感じです。ただし、海外タイムでも上値は重く再び下落イントが強まりつつあることから、その効果は限定的で、ある意味、市場の戻り狙いの絶好の機会を与えてしまったとの見方もできます。今週の主要材料と展望でも取り上げましたように、本日からトロイカが再びアテネ入りしており、明日にはバローゾ委員長とギリシャ首相との会談が控えていることなどを背景に再びギリシャ懸念が再燃している状況を踏まえると、引続き回避動意に至りやすい地合いは継続として見ておいた方が良さそうです。スペインに対する財政懸念、ギリシャに対するユーロ離脱懸念とダブルパンチの状況に陥っているユーロはやはり1.20割れの可能性が高く、それと同時に世界的な景気減速懸念が強まっている足許の状況を考慮しても、リスク資産の反転の兆候を期待する方が少々無理があるのかもしれません。

さて、本邦サイドはお約束的に安住財務相や五十嵐財務副大臣、中尾財務官等が口先介入を行った訳ですが、一時78円Midまで上昇したドル円も再び78円割れ目前に迫っており、現状ダウ先もマイナス推移となっていることから、ドル円もまた一段下落のリスクが払拭できないのが実情です。口先介入もいずれ効果が薄れてくることから、今後は日経平均株価の推移(8000円台に近づくにつれ、当局者の介入トーンも強まる見込み)を見ながらの追従ショートということになりそうです。市場センチメントが一段と悪化した場合には、日銀に対する追加的な緩和期待なども膨らむ可能性がありますので、ドル円はさすがにこの水準から一方的に下落することはないのではないかと思われ、当初の目処77円Midが一つの区切りになるのではないかと思われます。ただし、今晩の2年債入札は旺盛な需要を集める可能性が高いので、利回り低下による円高バイアスには神経を尖らせておきたいところではないでしょうか。

ユーロ圏、とりわけスペインおよびギリシャに関しましても、利回り上昇に歯止めが掛からない状況となっており、本日公表された中国のHSBC-PMIが5ヶ月ぶりの水準に反発した点は少なからず支援材料となりましたが、ロンドンでの独欧PMIは概ね予想値を下回る悪結果、独短期債はマイナス金利継続、スペイン債は3年ゾーン以上の年限が軒並み7.0%台を突破する異例の事態となっておりますので、この部分が解決しないことにはユーロの反発は非常に可能性が低いところではあります。ただし、今晩は独西財務相会合が予定されており、スペイン銀行セクターに対する支援協議や、ESMからのスペイン国債に対するの介入に関する事項が検討される可能性があることから、唯一の好材料としてはこの部分に依存する形になると思います。ここに来て、またギリシャ懸念が再燃するのは想定外ではありましたが、一部報道ではギリシャが再び500億EUR規模の支援を要請しているといった状況のようですが、3月に合意された現行のプログラムの目標達成がなされていないなか、新たな支援交渉は厳しいというのが市場の見方のようです。

この後の米マクロは、リッチモンドFedほか、FHFAやマークイットのPMIなどが控えておりますが、最大の焦点はやはり26時の2年債入札。前回6月の入札は軟調な結果に終わっておりましたので、足許の地合いを考慮しても7月入札は旺盛な需要を集めるものと思われますが、株式市場がどの程度反騰するかにもよりますので、昨晩同様株価のマイナス幅が拡大するようだと利回りも大幅低下を背景に、ドル円は77円Midトライとなる可能性が高いので、その点をチェックポイントとしておきたいと思います。明朝には、豪CPIなども控えておりますので、一段の緩和示唆となるようなインフレ鈍化が見られるようだと、オージー売りも再燃、ユーロも連れ安となる可能性が高いので、しっかりとその辺も押さえておきたいと思います。

では、この後のNYも頑張りましょう!

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