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銀行員が「エリート」だった頃が懐かしい


アメリカの大手資産運用会社フランクリンが、別の運用会社レッグメイソンを買収すると発表しました。

資産運用業界では、インデックスファンドの台頭とともに、手数料が下がり運用会社の収益が悪化しています。今後も合併による規模の拡大競争で、効率化を進める動きが続くと思われます。相対的に規模の小さい日本の資産運用業界は、今後グローバルな競争に巻き込まれると予想します。

証券業界も逆風が吹いています。こちらも、取引手数料の引き下げ競争で、収益が悪化。対面型の証券会社は、今後さらに淘汰されていくと思われます。

銀行業界も苦戦しています。マイナス金利の長期化によって、利ザヤから得られる収益が縮小。店舗の維持コストや人件費をまかなえなくなってきています。こちらも体力のない地方金融機関は再編の波に飲まれていくことでしょう。

金融機関と言えば、かつては、銀行を中心に優秀な「エリート」が集まる花形産業だったことを思い出します。

私が社会人になった頃は、一流大学を出て大手銀行に就職するのが、「成功者」と誰もが思い込んでいました。

しかし、国内の金融機関を見ると、マーケット環境の構造変化、テクノロジーによる異業種からの参入、変化に対応できない硬直化した組織、と将来の絵が描けない状況に陥っていることがわかります。

今や顧客が金融機関に求めるのは、従来の高コストな手厚いサービスではありません。きれいにまとめられたマーケットレポートや、アナリストの投資銘柄の推奨や、駅前の店頭での丁寧な接客は必要無いのです。多くの人は、それよりも低コストで手間のかからないスピーディーなサービスを求めています。

今後、銀行を始めとする金融機関は、さらに衰退し、働く人にとって魅力のない業界になっていくことでしょう。

かつて銀行員だった者としては、残念な限りですが、この流れはもう変わらないと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

※このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月20日の記事から転載したものです。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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