
厚生労働省は17日、「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」を公表し、目安に当てはまる人に対して、帰国者・接触者相談センターへの相談を呼びかけました。
現在、同センターのほか、各自治体に設置された相談窓口、厚労省のフリーダイヤルのコールセンターと、大きく分けて3種類の公的なコールセンターが用意されています。
現在開設されているコールセンター
・各自治体の帰国者・接触者相談センター
・各自治体の相談窓口
・厚労省のコールセンター
体調不良などで不安をおぼえた場合、何を確認して、どこに誰が、どんな場面で、相談電話するべきなのか、厚労省に詳しく話を聞きました。
体調が悪いかな、と思ったら
体調が悪く、新型コロナウイルスに感染したかもしれないと思った時は、まず厚労省の「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」を参照しましょう。

この目安に当てはまる人は、迷わず各自治体の「帰国者・接触者相談センター」に電話し、受診するべき医療機関を問い合わせてください。このコールセンターは「帰国者・接触者」という名称ではありますが、現在は湖北省からの帰国者や、帰国者との濃厚接触がない場合でも相談を受け付けています。
〇帰国者・接触者相談センターの連絡先・受付時間:リンク先で各自治体の番号を確認
なお、同センターへの相談は、医療機関を受診する前に行う必要があります。新型コロナウイルスの検査ができる医療機関は限られているほか、受け入れ体制の整っていない病院で他の患者と感染者が接触してしまうリスクを防ぐためです。
厚労省は目安の中で「現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等にご相談ください」としています。これについて聞いたところ、厚労省の担当者は、「『旅行をした』『接触があった』などで新型コロナウイルスではないかと思う場合に、同センターに相談して」と、通常の発熱以外にも不安になることがあった場合に相談をして欲しいと話しました。
今は元気だけど感染症の特徴や予防法が知りたい人は
体調不良などはない人でも、感染症の特徴、予防方法、もし症状が出たらどうすればいいかなど、新型コロナウイルスに関して質問、相談がある場合は、各自治体か厚労省のコールセンターに電話しましょう。
〇自治体のコールセンターの連絡先・受付時間:各自治体のホームページで確認
〇厚労省のコールセンター:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:9時~21時
厚労省のコールセンターへの相談件数は、国内で初の死者が確認された翌日の14日から急増しています。

厚労省のコールセンターは、1月頃にはつながりにくいという声もありましたが、1月29日時点の3回線から現在は180回線まで増やし、厚労省によれば「問題はほぼ解消されている」といいます。ただし、受け付け開始の9時過ぎや、各メディアでコールセンターについて紹介された直後は「つながりにくい場合もある(同担当者)」といい、そのような時間を避けて相談するのもポイントになりそうです。
体調不良を感じた場合や気になることがあるときは、各種コールセンターに電話する以外にも、厚労省HPのQ&Aが参考になります。