
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアでのエイズウイルス(HIV)まん延をテーマにしたドキュメンタリー動画が、公開1週間で再生1300万回を突破、政府関係者の注目も集める事態となっている。
ドキュメンタリーを作成したのはロシアの人気ブロガー「ユーリ・ダッド」。動画共有サービス「ユーチューブ」に2月11日に投稿された2時間弱の動画では、HIVに感染した人々の経歴や経験した差別を描き、視聴者に感染を防ぐための知識を与える内容となっている。
ダッド自身もカメラの前で簡易HIV検査を行っており、動画公開後には検査キットの売り上げが増大したという。
ロシアではHIV感染が爆発的に広がっており、保健当局の対応のまずさなどが問題となっている。
視聴者のみならず、クドリン元財務相やプーチン大統領の報道官、ペスコフ氏といった政府関係者からも、この動画を賞賛する声が上がっている。