記事

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防法について」

2/2
(山崎):入念な手洗いのポイントは、よく報道されているところですが、何かポイントがありますか?

(野田):2度洗いで念入りに洗うなどとよく言われますが、特に意識してほしいのは、「指先をよく洗うこと」ですね。これは、自分の手で顔(口,鼻,目)に触れるときは、手先のどこが当たるかを考えればわかるはずです。

(山崎):なるほど。自分で口,鼻,目に触れることをイメージすると、接触感染防止のポイントが見えてきました。一番重要なのは「顔にさわらないこと」、次に「手洗いは指先を中心に」といった感じでしょうか。

最後に「集団予防」の3つ目のポイントを教えてください。

(野田):3つ目は③消毒薬をうまく使うということですね。新聞・テレビの報道では、アルコール消毒に偏っており、店頭でも売り切れているようですが、ほかにも種々の有効な消毒薬が市販されています。以下は、その例と主な使用目的です。
   ●ポビドンヨード系消毒剤:うがい、手洗い
   ●酸性電解水(次亜塩素酸水):手洗い
   ●塩化ベンザルコニウム(オスバンなど):手洗い、環境の消毒
   ●次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤):環境の消毒(脱色に注意)
   ●アルデヒド(グルタールアルデヒド等):環境の消毒

(山崎):どれも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して効果があるのでしょうか?

(野田):SARSなど、同類のコロナウイルスに対して消毒効果があるので、有効と考えていいと思います。ただし、使用説明書に従って使用することが重要です。手指の消毒では、使用するタイミングは、手洗いの後・顔に触れる前・食事前・トイレ使用後・ビル等の入室前などとなります。環境の消毒では、新型コロナウイルスの消毒が必要な場所が、手指や感染者の唾や唾液が付着しやすい環境(机の上、衣服、キーボード、タブレットなど)であることも、ポイントとして押さえておきたいですね。また、汚れた環境では効果が下がりますので、清掃・洗浄後に消毒剤を使用します。アルコールスプレーは、手洗い後に使用する場合、水分を十分除去した後、手指に吹き付けることが大事です。

(山崎):「うがい」が予防によいという情報もよくみかけますが・・

(野田):せきや唾液等を浴びた時には、うがい用ポビドンヨード系消毒薬を使うことで感染リスクは下がります。通常のうがいは水で行えばよいでしょう。ただし、うがいは感染リスクがあったすぐ後に実施すれば効果があるものの、感染機会から時間が経過したとき(帰宅時等)では、効果は期待できないと思います。

(山崎):やはり消毒薬も、ウイルス感染の経路やタイミングを意識して、頻繁に使用しなければ意味がないのですね?よくわかりました。

今回先生から教えていただいた、以下の「ポイント3つ」を肝に銘じて、国民が一丸となって「集団予防」を実行していかないといけませんね。

   ① 飛沫をあびないこと(飛沫感染防止;マスクも有効)
   ② 手洗いまでは顔をさわらないこと(接触感染防止)
   ③ 消毒薬をうまく使う(アルコール以外も有効利用)

(インタビュー取材:SFSS 山崎 毅、写真撮影:miruhana)

[初稿:2020年2月19日03:28]
[第二稿:2020年2月19日10:35]
[第三稿:2020年2月20日10:28]

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    渋谷で「一揆」補償巡りデモ行進

    田中龍作

  2. 2

    電通らが甘い汁を吸う給付金事業

    青山まさゆき

  3. 3

    コロナが炙り出す質低い大人たち

    毒蝮三太夫

  4. 4

    重症者少ないアジア 人種要因か

    大隅典子

  5. 5

    報道番組をエンタメにしたTVの罪

    メディアゴン

  6. 6

    米で広がる分断 アジア人も下層

    WEDGE Infinity

  7. 7

    学校で感染集団 予防はまだ必要

    中村ゆきつぐ

  8. 8

    マイナンバー遅れで残る利権構造

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    宗男氏 共産党議員に厳しく対処

    鈴木宗男

  10. 10

    米の中国批判に途上国はだんまり

    六辻彰二/MUTSUJI Shoji

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。