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NY市場サマリー(18日)

[18日 ロイター] - <為替> ドルが対ユーロで約3年ぶりの高値に上昇。ドイツの景気指数が大幅に低下したことを受けた。

ユーロ<EUR=>は0.38%安の1.0793ドル。2017年4月以来初めて1.08ドルを割り込んだ。

一部アナリストの間では、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な供給網と中国の内需が阻害され、その結果、第1・四半期のドイツ成長率が軟調になるとの懸念も。

一方、米経済が他国に比べ底堅さを示していることから、主要通貨に対するドル指数<=USD>は4カ月半ぶりの高値で推移。他の安全通貨であるスイスフランや円も強含んでいる。ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏は「ウイルス問題が終息し、世界各国の刺激策による効果が表れ始めないと、ドルに下向き圧力はかからないだろう」と指摘。

米連邦準備理事会(FRB)は19日、1月末の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する。

オフショア人民元<CNH=>は0.3%下落し、対ドルで8日ぶり安値の7.0109元。

世界成長や貿易との相関関係が強いとされるノルウェークローネ<NOK=D3>は対ドルで0.8%下落し、19年ぶりの安値を付けた。

また、対ドルでは豪ドル<AUD=>が0.4%、ニュージーランドドル<NZD=>も0.78%下落。米アップル<AAPL.O>が新型コロナウイルスの影響で売上高目標が達成できないという見通しを示し、リスクに敏感な通貨が下げた。

<債券> 国債に買いが入り、利回りが低下した。米アップル<AAPL.O>が前日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1─3月期の売上高が予想に届かない可能性があると警告したことを受け、国債などの安全資産に対する需要が増大し、中でも30年債利回りは昨年9月以来の低水準を付けた。

この日は英金融大手HSBCホールディングス<HSBA.L>が向こう3年で3万5000人を削減する計画などを発表したほか、ドイツ欧州経済センター(ZEW)発表の2月の独ZEW景気期待指数は、新型ウイルスの感染拡大で世界貿易が阻害されドイツの製造業が一段と悪化するとの懸念から急落した。

10年債<US10YT=RR>利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の1.55%。

30年債<US30YT=RR>利回りは4bp低下の2.00%。一時は1.98%と、昨年9月5日以来の低水準を付けた。過去最低水準は昨年8月28日に付けた1.905%。

世界的に利回り追求の動きが出ていることに加え、物価上昇は緩慢にとどまるとの見方を反映し、米長期債に対する需要が増大し、米国債の利回り曲線は平坦化。3カ月物財務省証券と10年債の利回り格差はこの日の取引でマイナス2bpと逆転した。同利回り格差は昨年3月に約10年ぶりに逆転。向こう1─2年以内に米経済がリセッション(景気後退)入りする可能性が示された。

<株式> ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>が下落して取引を終えた。ナスダック総合<.IXIC>はほぼ横ばい。米アップル<AAPL.O>が前日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で1─3月期の売上高が予想に届かない可能性があると警告したことを受け、米企業全般へのウイルスの影響を見極める展開となった。

ただ、両指数は日中安値から切り返し、下げ幅を縮小。アップル株も終盤に下げ幅を縮小し、ナスダック総合<.IXIC>はわずかに上昇した。

アップル株は1.8%安の319ドルで終了。一時、314.61ドルまで下落していた。

アップルのサプライヤー株も売られ、クアルコム<QCOM.O>、ブロードコム<AVGO.O>、コルボ<QRVO.O>、スカイワークス・ソリューションズ<SWKS.O>はいずれも1─2%程度値下がり。

中国市場へのエクスポージャーが大きい半導体メーカーが下落し、フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は1.4%安。S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は0.4%下落した。

<金先物> 新型肺炎拡大の影響でアップルが売上高下振れ見通しを示したことを受けて、リスク回避の金買いが優勢となり、4営業日続伸。4月物の清算値は前週末比17.20ドル(1.08%)高の1オンス=1603.60ドルと、中心限月ベースで2013年3月末以来約6年11カ月ぶりの高値水準となった。

<米原油先物> 新型コロナウイルスによる肺炎拡大への警戒感がくすぶる中、横ばいとなった。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値は前週末と同水準の1バレル=52.05ドルだった。4月物は0.03ドル安の52.29ドルとなった。

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に歯止めがかからず、感染拡大の長期化による中国経済失速への警戒感が広がっている。米株安やドルが対ユーロで上昇したこともドル建てで取引される原油の重しとなった。

ただ、連休明けということもあり、安値拾いの買いや、思惑筋の持ち高調整目的の買い戻しが入り、引けにかけて急速に下げ幅を縮める展開となった。

ドル/円 NY終値 109.86/109.89 <JPY22H=>

始値 109.71 <JPY=>

高値 109.94

安値 109.72

ユーロ/ドル NY終値 1.0791/1.0793 <EUR22H=>

始値 1.0824 <EUR=>

高値 1.0825

安値 1.0786

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.50 2.0077% <US30YT=RR>

前営業日終値 99*01.00 2.0430%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*14.50 1.5593% <US10YT=RR>

前営業日終値 99*06.00 1.5880%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.75 1.3963% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*26.00 1.4140%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.63 1.4136% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*29.00 1.4240%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 29232.19 -165.89 -0.56 <.DJI>

前営業日終値 29398.08

ナスダック総合 9732.74 +1.57 +0.02 <.IXIC>

前営業日終値 9731.18

S&P総合500種 3370.29 -9.87 -0.29 <.SPX>

前営業日終値 3380.16

COMEX金 4月限 1603.6 +17.2 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1586.4

COMEX銀 3月限 1815.0 +41.6 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 1773.4

北海ブレント 4月限 57.75 +0.08 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 57.67

米WTI先物 3月限 52.05 ‐0.00 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 52.05

CRB商品指数 173.8126 +0.8577 <.TRCCRB>

前営業日終値 172.9549

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