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アクアマリンふくしまの復興日記終了の記事は多くの方に読んでもらいたい

「アクアマリンふくしまの復興日記」 というブログの「復興ブログの終了について 」

http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/9326268.html

という記事を読みました。

震災による被害から昨年7月15日に再オープンにまでこぎつけた「アクアマリンふくしま」の様子を綴ったブログです。どらねこは残念ながらまだ訪れておりませんが、訪れた方によるブログ記事*1などから復興の様子と展示に対する取り組みなどを拝見しておりました。

リンク先の記事では、被災地の原子力発電所に近い街でのホタル放流を題材とした復興プロジェクトへの問題点の指摘と、その指摘を行った事で外部からの圧力がかかるようになった事、それに付随する様々な理由からブログ終了と現在の職を辞する決意をするに至った経緯を述べております。詳細についてはリンク先を読んでいただければと思います。

この記事を読むまではホタルの移入については楽観的な見方をしていたどらねこでしたが、生物多様性の観点からはどうも単純な問題では無かったようです。自然環境や生態系回復のシンボルにもなるようなホタルの乱舞が、実は皆が本当に願うような長期的なホタルの定着に全く結びつかないようなものであったらどうでしょうか? もしそのような可能性が高いのであれば、幻想的なホタルの光を愉しむことを我慢しようと思う方が多いのではないでしょうか。このような問題点についてわかりやすく解説をしているページのリンクを貼っておきます。


東京にそだつホタル

ホタル保護と再生の今日的問題

http://www.tokyo-hotaru.com/jiten/subject.html

今回の記事と関係する部分について少し引用させて貰います。


ホタル保護と再生の今日的問題より

ホタルには発光間隔をはじめとして、各行動にかなりの地域特性があります。また、それぞれの生息環境に適応した生態的特徴もありますし形態的相違も見られます。それぞれの分布域には、生物地理学上生じた「地域固有性」があるのです。もし、もともとホタルが生息している場所に遺伝子の違う他地域のメスを種ボタルとして持ってきた場合、DNAは母性遺伝するために、他地域の遺伝子が急速に広がる可能性が極めて高いと言われています。つまり、その地域に固有の遺伝学的特徴が失われたりする、「遺伝学的汚染・遺伝子攪乱」が生じ、その地域固有の生態的・形態的な特性も失われてしまいます。

一筋縄ではいかないとても複雑な問題であることがわかります。

今回の記事は微力ではあるモノの問題の周知に少しでも貢献できたら・・・という趣旨でアップいたしました。まずはリンク先を読んでいただき、一緒に考えて貰えたらと思います。


蛇足かも知れませんが、上記二つの記事をみてどらねこが思ったことを少し書きます。

善意と正当性

ホタルの件もそうですが、善意に基づく行動によって妥当性の乏しい言説が広まっていく事についてどらねこは今まで何度か言及してきました。この問題を考えるときにいつも思うのですが、善意そのものは決して否定されるものではないんですよね。善意である事に甘えてはいけないんじゃないかな?どらねこはそう思うのです。

甘えてしまうと書きましたが、要するに「善意」に基づく行動であっても、「必要な手続き」は免除されるものではない、という感じでしょうか。ついつい、善意でやっているのだから良いだろ・・・と思ってしまいますが、ここはぐっと我慢です。折角の善意ですから望ましい結果を出さないと勿体ないですよね。

また、善意の正当性に甘えてしまわなくても、「折角の良いお話なんだから早く皆に知らせたい!」と謂うはやる気持ちを抑えるのもなかなかに難しい問題です。どらねこも良さそうだなぁと思ったらついつい誰かに話したくなります。ネットで見つけた情報ならツイッターで拡散してしまう事もあります。でも、これってよく考えないと誤りであった場合には多くの方に迷惑をかける事もあるんですよね。いつも間違えないと謂うことは無理なので、ちょっと一息おいて裏取りをしたり、詳しい方に見解を聞いてから・・・と謂うのが誠実な対応だと思います。

善意は回り道

「善は急げ」と謂う言葉がありますが、確かに「善きこと」は早く実行に移したいモノです。ですが、早く実行した事で「善きこと」が他者に迷惑を与える事になってしまえば本末転倒です。「善意」であっても「必要な手続き」は免除されないと前段で書きましたが、この必要な手続きと謂うのが妥当性の検証だと思います。実際に提案する人もそれを推し進める人も、見て判断する人もです。それが生態系に関する事であったり、放射性物質の問題であれば科学的な検証というものが必要な手続きにあたります。

「善は急げ」とついついはやる気持ちを持つのが私たちですが、同時に「急がば回れ」と謂う言葉もよく知っているのもまた私たちです。「善は急げ」でそのまま見過ごすこと無く問題に向き合う気持ちを奮い、「急がば回れ」で達成の為に必要な手続きを順番に踏んでいく事を噛みしめます。

急ぎすぎて折角の善意を無駄にしてしまうのはとても哀しいことだとどらねこは思います。


*1:例えばこの記事とか→http://d.hatena.ne.jp/tetzl/20110717/1310885890

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