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英9歳少女の「給食ブログ」、騒動乗り越え進化中

英国の小学生Martha Payneさんの、給食を写真付きで採点するブログ「NeverSeconds」が人気となり、それを取り上げた地元紙がちょっと不穏当な見出しを付けたため、地元自治体がMarthaさんに「写真撮影禁止」命令を出して世界的に反発を食らったという一件を先月、2回に亘って取り上げました。(「9歳の女の子がネットで成し遂げたこと」と「給食ブログ騒動の発火元写真を発見」)

それから約1月経ったわけですが、Marthaさんが、最貧国の学校に調理場と給食資材を提供する慈善団体Mary’sMealsへの募金を呼び掛けたJustGivingというサイトへの寄金額は、騒ぎの前は2000ポンドほどだったものが、今はなんと11万2千ポンド以上、日本円にして1370万円を突破しています。当初の目標額は7千ポンドでしたから、実に16倍に達しました。当局の勇み足が募金への関心を急速に高めたのです。

目標額がなぜ7千ポンドだったかというと、英連邦のアフリカ南東部のマラウイ(Malawi)共和国の小学校に給食調理場を建設するのに必要な額だったからです。そして、騒動以後、急速に寄金が増えたので、現地ではその調理場作りが始まっていて、現地から送られてきた写真がNeverSecondsの最新エントリーに掲載されています。

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そして、この国では児童一人あたり7ポンドで1年間、給食が提供できるそうですから、児童1万人分でも7万ポンド。Marthaさんの集めた金額はMalawiにとっては大変な額なわけです。

でも、Marthaさんとブログを管理している父親のDavidさんは、まだまだ寄金を集めたいようで、7月初めから「world tour」に乗り出しました。英国の著名なシェフJamie Oliver氏が主宰するFood RevolutionでNeverSecondsが6月のBlog of the Monthに選ばれたのを機に、NeverSecondsのアクセスを世界中から増やし、さらにMary’sMealsへの関心を高めようという狙いです。

具体的には、世界各地から1週間単位のゲストブロガーを招き、各国給食事情などを自由に書いて貰うことにし、同時に、「Mary’sMealsにも何らかの貢献」を求めることにしたのです。7月第1週は同じ英国といっても、文化も言語も異なるウェールズから始まり、先週は米国のテキサス工科大の学生グループ、そして今週からは給食がないというオーストラリア・パースの小学校のランチ事情が始まります。

今後は、私立と公立では大違いというブラジルの給食、アメリカ・カリフォルニアのガールスカウトキャンプの食事、フィンランドの無料給食事情、カナダ先住民族の伝統食、国連インターナショナルスクールのランチなどなど、興味深いテーマが続きます。そして、投稿記事は最初に母国語で掲載され、その後に英語という形で、英語が分からない各国の子供たちでも自分の国のゲストブロガーの分は読めるようになっています。これも、アクセスを増やす仕掛けですね。

この企画は、9月末までラインナップが決まっていて、10月1日から12日まで、Marthaさん家族がMalawiに実際に出向くとのことです。「Friends of NeverSeconds」と名付けられた調理場を見るために。そこで、彼女がどんなことを発信し、世界のファンがどう応え、さらにブログが単なる給食ブログを超えてどう進化していくかが楽しみです。陳腐な感想ですが、9歳の少女にこんなにも世界を広げたネットの力はやっぱり凄い。

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