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【ウォルマート】、富裕層向けパーソナル・ショッピング・サービス事業をスクラップ!

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■ウォルマートは13日、スマートフォンのテキストメールで商品を注文できるパーソナル・ショッピング・サービス「ジェット・ブラック(Jet Black)」サービスを停止することを発表した。

ニューヨーク・マンハッタンやブルックリンの高層マンションに住む若い母親を対象顧客にしたジェット・ブラックは月に50ドル払えば、生鮮品などを除く商品が当日もしくは翌日に届くサービス。

激安を売りにしているウォルマートが2018年5月、富裕層をターゲットにしたビジネスモデルを開始することで注目されていた。

買い物のコンシェルジュ・サービスのジェットブラックではテキストメッセージで「うちのリリーちゃんのオムツ、急いで」と送信すれば「ご注文、かしこまりました。(購入履歴から)パンパースのテープタイプMサイズ102枚入りを明日、配達します」と返信したり、「5歳の娘の誕生日プレゼントが欲しい」や「このドレスに合う靴が欲しい」などと送信すれば、いくつかの選択肢が返信されたりする。

人工知能(AI)が回答する「チャットボット」だけでなく、プロによるおススメなどの返信のあったのだ。ウォルマートや傘下のジェットさえ扱っていないブランドや商品でも注文を受ければ取り寄せていた。対象品はファッションやヘルス&ウェルネス、ホーム、子育てなど。一方、生鮮食品やアルコール、処方箋など薬は対象外となっていた。

 ジェット・ブラックをCEOとして率いていたのはジェニファー・フライス氏。フライス氏は高級デザイナーのドレスやバッグなどをオンラインや実店舗を通じて手頃な価格で貸し出すレント・ザ・ランウェイの共同創業者だ。しかしフライス氏は昨年10月、ジェット・ブラックを辞めていたのだ。

ウォルマートは昨年7月、ジェット・ブラック会員が月に1,500ドルを支出すると明かしていた。一方、ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ジェット・ブラック会員は昨年の夏でも600人ほどしかなくいなかったという。

月会費50ドルには配達費用の他、プレゼント用の包装などの追加費用も含まれており、返品もスタッフが自宅に赴いてピックアップするため、ウォルマートは会員一人あたり年間1.5万ドルの負担をしていたのだ。

パーソナル・ショッピング・サービス会員が思ったように集まらず、コスト負担も増大していることでウォルマートはジェット・ブラックの停止に踏み切ったのだ。

これによりジェット・ブラックのニューヨーク・オフィスにいる60名は異動になるものの残りの約290人の従業員がレイオフとなる。

 ウォルマートは先月、傘下でオンライン家具販売ヘイニードル(Hayneedle)のスタッフ200人をレイオフしネブラスカ州オマハにある本部をすクラッブしていた。

昨年にも300人近くをリストラしたヘイニードルでは同事業部の一部をウォルマート・コムに統合する。

ヘイニードルは2016年2月、2017年からウォルマートの傘下となるジェット・コムに買収されていた。

トップ画像:富裕層向けのパーソナル・ショッピング・サービスのジェット・ブラックではテキストメッセージでやり取りする。「おしゃれな娘の2歳の誕生日にプレゼントをお願いします。4歳の息子についても」と送信すると「予算はおいくらですか?お届けはいつまでにしましょうか?」と返信されている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ジェット・ブラックがローンチした当時の後藤の印象を抜き出すと「ジェット・ブラックについて後藤は懐疑的です。富裕層相手も月50ドルの会費はどうなんだろうかと思っています。パーソナル・サービスのコンシェルジュが年間600ドル(1ドル110円計算で7万円)弱です。コンシェルジュでも買い物のリクエストに限定しています。コミュニケーションも御用聞きのような訪問ではなくテキストメッセージによるやり取りです。

今のところファッションやホーム、子育てで必要な商品が中心で、生鮮品は対象外です。ウォルマートやジェットが取り扱っていないブランドや商品もOKですが、毎日の買い物となる食品が注文NGはどうなのかなぁと思います。シンプルに月に50ドル払ってまで買い物の質問をする機会がそれほどあるのか?と思います」との疑問をかなり呈していました。だからといってチャレンジしないわけにはいかないのがウォルマート。破壊的イノベーションは現状維持を嫌います。

 アメリカ流通業から学ぶ我々は米国で失敗した事例を参考に、上手く行ったビジネスモデルも学び自国でアレンジしながらテストするだけです。

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