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動け国会!選択的夫婦別姓を求め市民が政治家に直接アプローチする「全国陳情アクション」

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夫婦別姓に苦しむ当事者の声として議会に「陳情書」を提出

陳情アクションの活動では、各市町村や都道府県など地方議会に、夫婦別姓導入のための法改正を求める「陳情書」または「請願書」を提出することを促しています。

陳情書・請願書とは、市民から行政について要望があった場合、議会に提出することができる文書です。議会で可決された場合は国会に対して「○○市として法改正を求める/この議題が国会で議論されることを求める」という意見書が提出できます。市民が困りごとを届けた結果、陳情・請願を介さずに議員自身が自身の提出議案として意見書採択に動いてくれるケースも増えています。

活動ではまず賛同者が住む自治体の議員にコンタクトを取ることから始まりますが、その際、井田さんは当事者ができるだけ実名・顔出しで会い直接自分の思いを議員に伝えることが大切だと話します。「議員も人ですから。やはり匿名で顔もわからない人の声との差はとても大きいと感じています」

また、感情論だけでの訴えにならないよう、夫婦別姓をめぐる世論調査結果や他国の状況、社会的な影響などをまとめた資料を団体が提供し、議員向けに勉強会などを開催して説明を行っています。

東京・品川区議会の議員向けに開かれた勉強会(選択的夫婦別姓・全国陳情アクション提供)

井田さんらが提出した陳情書は2018年12月に中野区議会で採択され、その後も大阪市や三重県、沖縄県などにも全国にも広がりをみせ、現在は37件の意見書が採択されています。

井田さんは「最高裁判決が下される前の約20年間と比べ、意見書の採択はこの約5年間で3.5倍に増え、大きなうねりとなって盛り上がってきていることを感じます」と手応えを感じています。

地方に声を届けるためのクラウドファンディングを開始

全国に確実に広がってきている取り組みですが、一方で都会と地方での地域格差は大きいそうです。井田さんは、「地方の当事者はやはり孤軍奮闘になりやすいです」と話します。

「例えば、ある九州地方の当事者から連絡を頂いたことがあったのですが、『家族や友達に姓が変わったことがつらいと話しても、誰からも気持ちをわかってもらえず、夫婦別姓を希望する自分がおかしいんじゃないかと思ってしまいます』と泣いていらっしゃいました。

同じように苦しんでいる人はひとりじゃないということが伝わるだけでも、見える景色はまったく変わってきます。小さな声でも、社会は変えていけるということを信じてほしいですし、私たちはその手伝いをしたいと思います」

活動を全国で広げるため、14日からは地方議員向け勉強会開催のための資金を募るクラウドファンディングが始まります。井田さんは、「ひとつでも多くの自治体で意見書を採択させ、全国津々浦々の人が望んでいることを国会に示していくことが、大きな力になっていきます。ぜひ私たちと一緒に挑戦する人たちがひとりでも増えて欲しい。SNSで「#自分の名前で生きる自由」と発信すると当事者の声が届きます」と話しています。

______________

クラウドファンディングプロジェクト「#自分の名前で生きる自由」について(2020年2月14日開始)
https://camp-fire.jp/projects/view/217790

選択的夫婦別姓とは?メッセージ動画(3分)

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