記事
- 2020年02月13日 06:00
医療系ドラマ6本集中に現役医師も驚き 局によってリアルの追求に差
1/2いよいよ折り返し地点を迎える、1月スタートの冬ドラマ。いわゆる“医療系”作品が6本も放送されて話題になっているが、この状況に現役の医師はどう受け止めているのか。現在放送中の3本に関わっている、日本医科大学の松本尚教授に聞いてみた。

(上段左から)『トップナイフ』天海祐希、『恋はつづくよどこまでも』上白石萌音、『病室で念仏を唱えないでください』伊藤英明 (下段左から)『病院の治しかた』小泉孝太郎、『アライブ』松下奈緒、『心の傷を癒すということ』柄本佑
■医者の目線より患者の目線
今期は、『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系、毎週土曜22:00~)、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系、毎週火曜22:00~)、『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系、毎週金曜22:00~)、『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)、『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~)、『心の傷を癒すということ』(NHK、2月8日終了)という6本の“医療系”ドラマが放送。日本におけるヘリコプター救急の第一人者として知られ、『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』をはじめ、『海の上の診療所』『医師たちの恋愛事情』『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(いずれもフジ)など、多くのドラマで医療監修を務めた松本氏だが、今期は『トップナイフ』『アライブ』で医療監修、『病室で念仏を唱えないでください』では原作漫画を監修している。同じクールに複数はおろか、3本も携わるのは初めてだという。
そんな同氏も、今期6本が集中したことに「たまたまだと思うけど、すごいですよね(笑)」と驚きの様子。その背景については、「どこの局も、医療ドラマはある程度数字(視聴率)が獲れるというのがあると思います」と、長年監修を務めてきた立場から見解を示した。
また、「やっぱり、医者の目線より患者さんの目線で作らないと、ドラマは見てくれないのではないでしょうか。こちらは特殊な仕事ですが、患者さんになるというのは誰にでもあることですから、そちらのほうが共感を得やすいんだと思いますね」と分析する。

日本医科大学の松本尚教授