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「昆虫50万種が絶滅危機」 とはいうものの


地球温暖化をはじめとして、環境問題は少々ヒステリックになりがち。
往々にして人間中心の考えかたで、時間スケールも100年程度のことを問題にしている。
環境問題を考察するのはよいことなのだが、もっと大局的な視野で見た方がいい。

で、「昆虫50万種が絶滅危機」という記事。

「昆虫50万種が絶滅危機に」 科学者らが警告 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

絶滅の危機に直面している世界の動植物100万種の約半数は昆虫だとする研究結果が10日、発表された。昆虫の消失は人類にとって大惨事となる可能性があると、研究は警告している。

今回の研究結果をまとめた論文の筆頭執筆者で、フィンランド自然史博物館(Finnish Museum of Natural History)の生物学者であるペドロ・カルドーソ(Pedro Cardoso)氏はAFPの取材に応じ、「ほぼすべての昆虫の個体数減少と絶滅に人の活動が関係している」と語った。

第1の要因は生息地の縮小と生息環境の悪化で、第2の要因は汚染物質(特に殺虫剤)と侵略的外来種とされている。

生物資源の乱用──世界では2000種以上の昆虫が人の食料の一部となっている──と気候変動も要因の一部だ。

危機感を訴えるのはいいと思うのだが、それは人間の都合だよね。
人間にとっての不利益が生じるから、環境を守ろうという話。人間に有益な昆虫は保護し、伝染病を媒介する蚊や嫌われ者のゴキブリを守ろうとはいってない。

絶滅が人間由来で、それを回避するためにはどうするか?
……というと、人間がいなくなればいいって話になってしまわないか?
環境汚染をなくすことには誰もが賛成するだろうが、そのためには便利な社会を捨てなければいけない。
工業化以前の時代に戻れるか?
現代の文明レベルを維持したまま、環境汚染をゼロにすることは不可能。逆にいえば、環境を破壊し汚染することによって、私たちは現代の文明社会を手に入れた。
利益に対する対価だ。

これはエネルギー保存の法則あるいはエントロピー増大の法則でもある。

文明の利器は整然とした秩序をもたらす(エントロピーが小さい)が、一方でエントロピーの総量は変わらないので秩序のない状態(環境破壊)は増える(エントロピーが大きい)。

文明が高度に進むほどに、マイナス要素であるエントロピーは増大する。
これは宇宙の摂理であって、変えようがない。
環境破壊を小さくして環境を保護するには、対価として文明レベルを下げるか人口を減らすなどの犠牲が必要になる。

しかしである。

人類文明があと100万年存続できるかというと、たぶん、できない。ワープ航法を発見して、星間宇宙に植民することもないだろう。
この問題は100万年後には解決している。
過去の大量絶滅は5度あったというが、6度目の大量絶滅のリストに人類も加わるだけだ。
そして、100万年後になれば、あらたな生物の進化が始まる。恐竜の絶滅後に哺乳類が進化したようにね。

心配することはない。
地球の生命は、太陽が赤色巨星化する60〜70億年後まで、連綿と進化と絶滅を繰り返すだろう。
私たちが地球に君臨していられるのは、ほんの束の間のことなんだ。

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