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野田佳彦首相と森本敏防衛相は、オスプレイに搭乗し、身を持って安全性を証明し、防空壕も建設すべし

◆「命てんでんこ」、いざとなったら自分の命は、自分で守らなくてはならない。東日本大地震直後に襲ってきた大津波から身を守るのは、自分自身であり、たとえ家族といえども、かまってはいられない。かまっている暇はなく、個々人がテンデンバラバラに逃げるしかないという教訓を大津波は残した。そこで問われたのは、日ごろの警戒と訓練であった。これが生死と明暗を分けたのである。

 無くて七癖という言葉があるけれど、日本人の悪い癖は、「空気と水と安全と情報はタダ」と思い込む癖である。台風や梅雨前線や、最近危険視されるようになった「湿舌」などの予報、つまり情報が伝えられているのに、我が身に迫る危険に鈍感である。逃げようともしない人が少なくい。河川氾濫、堤防決壊、山崩れなどの危険を事前に予測しているハザードマップにも、平生は目もくれない。熊本県や大分県を襲った大雨で被害者が多数出たが、これも「命てんでんこ」の教訓が伝わっていなかった証である。現実に犠牲者が多数出た後に、泣いてもわめいても、時すでに遅しなのだ。また他人のせいにしても、はじまらないのである。

◆政治の要諦は、古来から「治山治水」と決まっているのに、自民党の小泉純一郎元首相は、自らが建設族でなかったからでもあるのだが、公共事業予算をバッサリ削った。民主党は「コンクリートから人へ」とやはり公共事業を軽視して、ダム建設計画を目の仇にし、「治山治水」をないがしろにしてきた。

この結果が、今回の熊本県や大分県の大水害や山崩れという大被害であった。これは、国政や地方政治のいわゆる「失政」が招いた結末ではあるけれど、危険を予測されたり、危険を感じたりしていながら、国政や地方政治に対策を強く求めていなかった地域住民自体の怠慢でもある。

 東京では、直下型の関東大地震が近々に起きると予測されていて、老朽化などで全壊する住宅地が、いくつか指摘されているのに大半の住民は、逃げようとしていない。住みなれた土地を離れたくないという愛着心が強いためでもあり、安全な地域への転居費用がないなどの理由だという。こうなると、だれも助けようがない。

◆全国各地に地雷原のような危険地帯があるなかで、今回新たな危険が、日本列島に迫っている。米国が米軍沖縄普天間飛行場に配備しようとしている軍用輸送機「オスプレイ」である。沖縄基地に配備する前に一旦、山口県岩国市の米軍岩国基地に陸揚げして、ここを拠点に日本列島で「6ルート+α」のコースで飛行訓練を行う計画だという。朝日新聞が、「オスプレイの事故58件」と報じているように、これからも重大事故が起きる可能性が大である。オスプレイを積んだ輸送船はいま、韓国の港に入港しており、7月23日夕には岩国市の港に入るという。

 日米安保条約上、日本政府はオスプレイの日本国内の米軍基地への配備を拒否できない。野田佳彦首相は、「日本がどうしろ、こうしろと言う立場にない」と事務的な言い方をした上で、「岩国市に行って丁寧に説明して理解してもらう」と述べている。森本敏防衛相も、「米国は安全だと言っているので、通告通り、受け入れるしかない」と、これもまた事務的である。

 それならば、野田佳彦首相と森本敏防衛相は、国民に安心感を与える方法の1つとして、米軍に依頼して、オスプレイに搭乗させてもらい、身を持って安全性を証明してみせるべきである。

 次に、野田佳彦政権は、日本列島において、オスプレイが訓練飛行するすべてのルートに沿って、急いで各地に「防空壕」を掘るとともに、空襲警報装置を設置する必要がある。各地域の住民は、オスプレイの飛来に備えて、防空壕に退避する訓練も行わなければならない。

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