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55歳なら「血圧160」でも大丈夫…降圧剤は死亡率を高める

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「健康診断の数値に、とらわれる必要はありません」
 東海大学名誉教授の大櫛陽一氏は、そう断言する。

 大櫛氏は2004年、全国約70万人の健康診断結果から、男女別・年齢別の “正しい基準範囲” を独自に割り出した。その後も、現在まで追跡調査をおこない、多くのデータから、日本の健康診断の基準が、いかに非常識かを明らかにした。

「心筋梗塞や脳卒中を引き起こす」といわれるのが、高血圧だ。現行基準は、最高血圧が130以上で、最低血圧が85以上。この数値について、大櫛氏はこう指摘する。

「血圧は、性別や年齢によってかなりの違いが出ます。ところが日本では、性別も年齢も関係なく基準値を一本化し、しかも比較的若い人をベースに決めています。

 加齢とともに血圧が高めになるのは、むしろ自然なこと。国際基準は『年齢+90』が常識ですが、それ以上でも許容範囲です。55歳男性なら、上が160くらいでも問題ありません」

 それなのに、現状では、上が140以上なら降圧剤を処方される。

「薬で血圧を無理に下げると、死亡率が上がります。とくに、20以上急激に下げると、『薬を飲まなかった場合と比べて、10倍も死亡率が跳ね上がる』という結果が出ています」

 福島県郡山市の男女4万1273人を6年間追跡した結果、高血圧よりも降圧治療の死亡リスクが高かった。調査結果では、「年齢+90」より少し高くても問題なし。

【最高血圧の正しい基準範囲】※現行基準/130以上で異常
・40~44歳/90~148
・45~49歳/90~150
・50~54歳/90~155
・55~59歳/88~161
・60~64歳/92~164
・65~69歳/98~165

【最低血圧の正しい基準範囲】※現行基準/85以上で異常
・40~44歳/54~95
・45~49歳/53~99
・50~54歳/55~101
・55~59歳/56~102
・60~64歳/57~101
・65~69歳/58~100

おおぐしよういち
1947年生まれ 大阪府出身 「大櫛医学情報研究所」所長 2004年、日本総合健康健診医学会シンポジウムで、今回紹介した日本初の男女別・年齢別基準範囲を発表

※本文中の調査結果は、大櫛氏による
※年齢別の数値は、大櫛陽一著『健康診断「本当の基準値」完全版ハンドブック』(宝島社)より

(週刊FLASH 2020年2月4日号)

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