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東京五輪 新型コロナウイルス感染拡大で「無観客試合」も?

リオ五輪では「ジカ熱」が流行した(EPA=時事)

WHOも難しい判断を迫られる(テドロス事務局長。EPA=時事)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7月24日に開幕する東京五輪への影響が懸念されている。ウイルス感染爆発が五輪開催中の東京を襲ったら、どんな混乱が待っているのか。

【写真】「中国寄り」と指摘されたWHOのテドロス事務局長

 例えば、東京・晴海ふ頭に建設された五輪選手村では、約44ヘクタール(東京ドーム9.4個分)の敷地内に宿泊棟、食堂、交流エリアなどがひしめく。

 新型コロナウイルスは、感染者と1~2mほどの近距離で長時間にわたり接触する『濃厚接触』で感染しやすいため、選手の交流の場となるメインダイニングホールなどで1人でも感染者が発生すれば、選手村は“陸の孤島”となりかねない。

 ウイルスは選手だけでなく観客にも影響を及ぼす。すでに2次抽選まで行なわれた東京五輪のチケット販売。1次抽選16倍、2次抽選29倍という高倍率だっただけに、プラチナチケットを入手できた人は羨望の眼差しで見られている。

 しかし、「感染が拡大すれば無観客試合もあり得るのでは」と関係者の間でも不安視する声があがっているという。スポーツジャーナリストの玉木正之氏はこう指摘する。

「商業化の進む五輪はテレビ放映権との兼ね合いで開催中止が難しく、IOCが混乱を避けるために観客を入れずに競技を強行することも十分に考えられます。過去に地域紛争や主催者の不手際、参加チームへの罰則から無観客になったスポーツイベントはありますが、病原体や病気が原因となると前代未聞です」

 それによって東京都が莫大な損失を負う可能性もあるという。東京都の元職員として五輪の招致活動の推進担当課長を務めた経験を持つ、国士舘大学客員教授の鈴木知幸氏が言う。

「無観客試合にすればIOCは放映権料を確保できますが、大会組織委員会はチケット代の払い戻しで莫大な損失を負います。組織委員会の予算が欠損したら東京都が補填する契約のため、無観客の代償を最も被るのは東京都民かもしれません」

※週刊ポスト2020年2月21日号

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