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  • Sozen
  • 2012年07月20日 08:23

原油相場が7営業日続伸

原油相場は、今年2月以来となる7営業日続伸で$92/bbl台となりました。ドルの軟調に加え中東情勢を囃しての堅調です。

7月19日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.79高の$92.66/bblで、引け後の時間外取引は$92/bbl台前半です。

このところの続伸でWTI 相場が$90/bbl大台を達成したため、目先は反落すると予想した売り方が担ぎ上げられたという感じの展開ですね。
18日時点のNYMEX WTI 原油先物の取組高が1月以来の140万枚大台割れとなっていたことも、修正安見通しの表れだったのでしょう。

また、この日の米国経済指標が新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数に中古住宅販売と軒並み予想より悪かったことも売り方に修正安を想像させましたが、むしろ緩和期待によるドルの軟調に支えられた原油相場はショート・カバーを加速させています。

相場の上昇に対しメディアは中東情勢の緊張と説明していますが、昨年以来の混乱で既に内戦状態が長いシリアを今更材料視するのは流石に違和感があります。

一方、ブルガリアのバス爆発事故でイスラエルがイランやヒズボラなどの関与を名指ししていますが、何の確かな情報も無いうちからこうした声明を出すことは、イスラエルが対イランで何らかの暴走を始める前兆とも受け取れます。とはいえ、こうしたニュースも原油相場が軟調のときには無視されますね。

今後の展開で$100/bblを目指す条件について考えてみましょう。
以前大台超えを達成した時のことを振り返ると昨年前半にはリビア内戦があり、昨年末にかけてはイラン情勢の緊張の高まりというそれぞれ新規の供給懸念が発生していました。

再び$100/bbl大台超えを目指すには別の新たな供給懸念材料が生じるか、今度は懸念ではなく実際にイラン有事が発生する必要があると思われます。或いは、量的緩和第3弾実施による大量の投機資金の流入ですね。

今週の相場上昇にも関わらず、そうした背景から目先の原油相場が更に上値を追うと予想している市場参加者はそれ程多くないと思われます。しかし、それが結果として踏み上げを発生させるわけですから、相場は難しいですね。

ところで、ブレントのドバイ原油に対するプレミアムが8週振りの高水準となったそうです。

 ■ Brent crude's premium to Dubai hits 8-week high for Sept (Reuters)

この辺りにも、アジアでの原油実需の不透明感に対して、内部要因で堅調な先物相場に引っ張られる欧米の指標価格という構造がうかがえます。

2012/07/19
NYMEX WTI Aug$92.66/bbl( +2.79 )
20日移動平均:$86.52( +0.65 )
ボリンジャーバンド
 +2σ:$94.84/ -2σ:$78.20
 幅:$16.64( +1.60 )/ 100日平均:$11.02
ボラティリティ
 47.01 ( -0.46 )/ 100日平均:24.74

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