記事

【読書感想】なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」

1/2

なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」 (星海社新書)

なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」 (星海社新書)

  • 作者:メラニー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/26
  • メディア: 新書

内容紹介
知的好奇心を刺激する「アカデミー賞」へようこそ!

「アカデミー賞」ーーその授賞式は万人を魅了してやまない極上のエンターテインメントショーであり、上質な映画作品との出会いに満ちた祭典。本書は、映画会社に23年間勤務しながらアカデミー賞の受賞予想をし続けてきた著者が、歴代の授賞式における心震える名スピーチや驚天動地のハプニングなど選りすぐりのエピソードを紹介しつつ、誰にでもできる受賞予想テクニックを余すことなく伝える一冊です。受賞作品を予想することによって、アカデミー賞独自の魅力はもちろん、受賞傾向から人種や性差別問題といった現在進行形のアメリカの社会情勢も透けて見えます。さあ、きらめく「超一流」の饗宴に酔いしれましょう。

ジェーン・スー太鼓判!

”「最も優れた作品が受賞するとは限らない」と彼女に教えてもらった衝撃は、いまだ忘れられません!”

 僕自身は、月に2本くらい映画館で観るくらいの「どこにでもいる、ちょっと映画が好きなオッサン」なのですが、著者の「アカデミー賞」と、その授賞式への思い入れの強さに触れてみて、「僕も、授賞式をちゃんと観てみようかな」という気分になりました。

 私のオスカー観賞歴は高校生だった約30年前、第62回(1989年)に遡り、約20年前からは、映画好きの友人と趣味で「受賞予想」を行っています。

 的中率は、2017年度(第90回/2018年3月発表)が24部門中21部門、2018年度(第91回/2019年2月発表)が24部門中15部門でした。21部門は出来すぎ、15部門は平均的な成績です。

 各年の成績については詳細記録もしてないし覚えてもいませんが、目安として18部門を超えたら上出来、12~13部門だと読み違えた年、という感じ。良い年悪い年、どちらも経験があります。

 現在のアカデミー賞は毎年2月に発表されますが、アカデミー賞の結果を大きく左右する”前哨戦”たるさまざまな映画賞は、前年の12月頃から続々と発表されます。私はその時期になるとソワソワがとまりません。というより、各映画会社が”アカデミー賞狙い作品”を続々と投入してくる夏の終盤くらいから、私のウォームアップは始まります。つまり私にとってアカデミー賞は、2月だけの行事ではなく、1年の半分くらいをかけて楽しむ祭典なのです。

   「オスカーはおもしろい」というのは、予想外の結果に終わる、という点ではたしかに「おもしろい」のだけれど、毎年僕が応援している作品ではなく、地味なほう、小難しいほうが作品賞に選ばれているような気がして、なんだかなあ、とも思っているのです。

fujipon.hatenablog.com

 著者ほど長年アカデミー賞を見つづけていて、映画会社で仕事をしている人でさえ予想できなかった「番狂わせ」が、授賞式では少なからず起こる、ということに僕は驚いてしまいました。

 映画ファンが「なんで?」と思うような結果でも、関係者にとっては「必然的な結末」であり、出来レースみたいなものなのだろう、と推測していたのですが、実際は、授賞式で自分の名前が読み上げられてびっくり、みたいなこともあるのです。

 そういう意味では、本当に「おもしろい」ですよね。

 第89回(2016年度)に、「作品賞は、『ラ・ラ・ランド』!」と間違えて発表されてしまったときのような悲劇も起こることがありますし。

(ちなみに、この年の本当の作品賞は『ムーンライト』でした。大喜びしていた『ラ・ラ・ランド』の関係者は、気の毒だったとしか言いようがありません)

 オスカーに関しては、すべてをゲットしているようにみえる人気ハリウッド俳優や名監督たちにとっても「夢」であり、みんな心から受賞したいと思っているのです。

 投票権を持つアカデミー協会員に作品を観てもらうためのDVDが送付されたり、「相手関係」をみて、「ダブル主演」だったはずのキャストの一人が「助演賞」のほうにまわされたり、というような「アカデミー賞対策」も行われているそうです。

 アカデミー賞の予想が難しいのは、直前になって、「バックラッシュ」が起こり、風向きが変わりやすい、という理由もあるのです。

 アカデミー賞が近づいてくると「今年のアカデミー賞最有力!」という映画が何本も公開され、「ああ、また盛っているな」と思うのですが、「最有力」の作品が、順当にそのままゴールするというのがけっこう難しいのも事実のようです。

あわせて読みたい

「書評」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    緊急事態宣言できない理由を考察

    長谷川一

  2. 2

    BCG接種 コロナ予防の仮説に注目

    大隅典子

  3. 3

    マスク配布への攻撃はお門違い

    青山まさゆき

  4. 4

    朝日は布マスク記事を撤回せよ

    青山まさゆき

  5. 5

    パチンコ屋は警察が閉店指示せよ

    水島宏明

  6. 6

    俺の子産んで 志村さんが依頼か

    NEWSポストセブン

  7. 7

    よしのり氏 なぜコロナを恐がる?

    小林よしのり

  8. 8

    97人感染受け小池都知事が危機感

    AbemaTIMES

  9. 9

    マスク配布案が通る国家の滑稽さ

    井戸まさえ

  10. 10

    マスクせず批判浴びた議員が本音

    山下雄平

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。