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執行猶予3年 沢尻エリカの「女優復帰は考えてない」は薬物を断つ意思表示?

BLOGOS編集部

懲役1年6月、執行猶予3年――。

自宅マンションで合成麻薬MDMAやLSDなどを所持していたとして麻薬取締法違反の罪に問われていた女優・沢尻エリカ(33)に6日、判決が言い渡された。

基本的には検察側の求刑に沿った形での判決だった。ある捜査関係者は、
「初犯ですからね。求刑の懲役1年6ヶ月に対して、3年の執行猶予はメディア的にも世間一般から見ても一応納得する判決でしょう」。

よほどのことがない限り、初犯の場合の判決は、この程度のものだと言ってもいい。その一方で、薬物に詳しい情報筋によれば「(沢尻に関しては)やや厳しい判決だったのではないか」との声もある。

新型コロナウイルスや東出昌大の不倫で薄まった関心

沢尻エリカ被告を乗せ東京湾岸署を出る車と、集まった報道陣(共同通信社)

沢尻の初公判は、当初予想されたほどの騒動にはならなかった。昨年から引き続いて論議されている「桜を見る会」や夫婦別姓の質疑中に飛ばされたヤジ、さらにはカジノ疑惑に加え、中国・武漢から巻き起こった新型コロナウイルスが日本国内でも猛威を振るっていることなどで、沢尻の薬物騒動は、さすがに薄まった感じだった。

しかも、ここに来て女優・鈴木杏樹(50)と新派俳優との不倫劇が勃発。それまでも芸能界は女優・杏(33)の夫である俳優の東出昌大(32)の不倫で大騒ぎだったが、今度は〝清純熟女〟をウリにしてきた杏樹の思わぬスキャンダルで世の男性の関心の流れは一気に変わったかもしれない。

沢尻の方は、先月31日に行われた初公判の一般傍聴席の抽選倍率が、歌手で女優の酒井法子(48)の覚醒剤取締法違反事件の初公判(09年10月26日)での約330倍にどれだけ迫れるかが大きな関心となったが、最終的には約3分の1の117倍。

昨年のピエール瀧の初公判(約60倍)と比較すると「倍近くだった」と言うものの、各スポーツ紙の芸能記者の間には、やや冷ややかな感じが漂っていた。

ちなみに、判決の日は一般傍聴席19席に対し915人が並び、倍率は約48倍だった。

沢尻側は反省の姿勢をアピール

今回の事件を振り返ると、警視庁組織犯罪対策5課の捜査員が自宅マンションに踏み込んで発見した薬物は、カプセル2錠に詰め込んだMDMAが約0.19グラム程度。その他にもLSDを含む紙片約0.08グラムと液体約0.6グラムが押収されたが、尿検査の結果は「シロ(陰性)」だった。

これには、芸能人の薬物事件に詳しい芸能記者の間からも、
「確かに、所持だけでも懲役7年の有罪になった案件はありますが、世間を騒がせた割にはと言った部分があったことも事実。捜査員も苦労したんじゃないでしょうか。LSDの所持も加わったので何とかなったと思いますが、MDMAだけでの起訴では、ちょっと無理があったかもしれませんからね。公判では、公訴事実(起訴内容)を全て認め、争わないことを示し、さらに19歳の頃から、大麻を使用していたことも明らかになりましたが…」

異例だったのは、沢尻の証人として治療に当たってきた医師を立てたことだろう。これは沢尻の量刑を決めるに当たっての「情状証人」としての出廷だったと言ってもいい。

医師は「保釈以来、治療に務めてきた」と沢尻との関係を述べた上で、「MDMAやLSDについては依存症の診断を満たすとは考えていない」としたが、大麻については「軽い依存症があった」とした。

さらに弁護人の「沢尻さんの依存症克服のための姿勢は」との問いにも「スタッフもびっくりするほど真面目に取り組んでいた」と証言していた。沢尻にとっては実に心強いものだったに違いない。

「初公判の時もそうでしたが、この日(判決の日)も上下黒のパンツスーツに白のシャツ、黒髪をゴムでまとめたポニーテール姿、メイクも含め清楚で真面目なイメージを前面に出した姿で入廷していました。やはり裁判はイメージが大切ですからね。とにかく裁判長に対して好印象を持たれるように心がけていたと思います」(ワイドショー関係者)

今回の判決でも「極端に言えば、ピエール瀧と同じ。もう少し情状酌量の余地があったのでは…」との声が出ても不思議ではなかったかもしれない。

判決言い渡し後、滝岡俊文裁判官からは「一人の社会人として、年齢相応に信頼されるよう努力して欲しい」と言い諭されていた。

女優復帰「考えていません」の裏側

所属するエイベックスは、現時点でも沢尻とのマネジメント契約を切らずに「今後もサポートしていく」としているが、その一方で「実は、エイベックスとの契約はエージェント契約のようです」(業界関係者)との話もあり、当の沢尻は「引退する」とは言わないまでも、女優復帰については「考えていません」。 としている。

公判の時にその理由について問われると、

「影響力のある立場の人間として、あまりに身勝手な行為により多くの方を裏切り、傷つけてしまいました。その影響は大きく、復帰する資格はないと思っています」

と述べていた。

沢尻の言葉を素直に捉えるなら「身勝手な行為でより多くの方を裏切り、傷つけた」と言うのは、おそらく、逮捕時に出演が決まっていたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」だろう。沢尻にとっては「念願」の大河ドラマ出演だっただけに、そのショックは大きかったはずである。

ところが、自分が降板した代わりに抜擢されたのが川口春奈(24)である。「女優としてのプライドがズタズタになったはずです。降板以上にショックだったかもしれません」(プロダクション関係者)

だとしても、「(女優として)復帰する資格はない」と言い切ってしまうとは考えられない。つまり、今回の初公判では、あえて「無職です」「女優として復帰しない」と述べることで「違法薬物を断つ」「薬物とは関わりのある人とは関わらないようにしたい」と、裁判官に対して沢尻側が意思表示したということだったのだろう。

「クラブ仲間からの薬物入手があったことは事実でしょう。クラブ関係者の情報も出ています。しかし、実際には女優ルートでの入手もあったのかもしれません。だとすると、MDMAをお守り袋の中に入れていた心理というのも何となく理解できます。彼女は二面性を持っていますが、実は人一倍繊細な性格で、女優であり続けることには、かなり身を削っていたはずです。ストレス解消なのかもしれないし、気を紛らす目的もあって違法薬物を使っていたようにも思います。

それに、大麻などは自分でコントロールできると思っていたのでしょう。おそらく、女優ルートでの入手経路は検察側が把握しているはずで、沢尻側の弁護人としては薬物を断ち切る根拠を示す意味でも、そこは強調したかったのかもしれません」(薬物ウォッチャー)

とはいえ、エイベックスとしては、今回の一件で各方面への補償も深刻なはず。「大河ドラマの撮り直しだけでも10億円近くになるのでは…」(芸能関係者)なんて話もある。

現時点では、賠償金を沢尻が支払うのかどうかは決まっていないようだが、エイベックスとしてもマネジメント契約はとりあえず続行するだけに「時期を見てモデルとして活動させていくのではないか」(プロダクション関係者)

すでに一部では「中国からオファーが来ている」とも言われている。もっとも、新型コロナウイルスが猛威を振るっている最中だけに「時期は流動的」のようだが…。

そんな沢尻の判決が注目を集める中、読売新聞の記者が覚醒剤を打って新宿・歌舞伎町をウロついていて覚醒剤取締法違反(使用)で逮捕される事件まで発生した。

逮捕されたのは読売新聞北海道支社、千歳通信部の記者だったが、病気療養を理由に休暇をとり、実家のある東京・立川市に帰省している中での逮捕だっただけに関係者に与えた衝撃は大きかっただろう。しかも職務質問された際にバッグの中からは注射器まで見つかったという。

「高い倫理観を求められるはずの新聞記者までが、何食わぬ顔をして違法薬物に手を染めているのですからね。いくら地方の通信部記者であろうとも自覚がなさ過ぎです」(社会部記者)

まったくその通りである。

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